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最近読んで、かなりおもしろかった本(人を選ぶ)

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最近読んだもので、超おすすめ(万人向け)

連城三紀彦『女王』

壮大な失敗作という感じ。筆者の温めて来たいろんなネタが綯い交ぜになったままで、小説としての構造美を検証されないまま活字になってしまった……みたいな印象。
大御所の作品ということもあり、読むには読んだが苦行であった。作品のボリュームが多いこともあるが、ページを繰る手がなかなか進まず、読了に2週間以上費やしてしまった。まどろっこしい表現も多いのも、その一因。

本作では、主人公自体の年齢や記憶が謎の中核となるわけだが、主要人物が記憶を失っていたり、情報を隠しているとかばかり。
邪馬台国の秘密に迫った歴史ミステリーの要素もあるが、もしかして『ドグラ・マグラ』!?と思わせる要素もある。ただ、いかんせん、男女の機微を美しい筆致で描く筆者の強みが、邪魔をしている。もったいないというか、残念というか……。

こういったら元も子もないけど、荒唐無稽な印象を受けた。小説、しかもSF要素のある作品だがから、荒唐無稽なのは当たり前かもしれない。ただ、いままで、小説を読んで、荒唐無稽なんて思ったことないもん。

「このミス」で、ベスト10に入っていることを確認してだったが、「このミス」の評価がいかにアテにならないかがよくわかった。
(訃報を受けて、票が集まった模様)

文庫版では「下巻」の巻末付録が収録されている。連城三紀彦ファンにとっては嬉しい内容だと思われる。

最近やったゲーム『スーパーマリオ オデッセイ』(Switch)

Switch最初のゲームはこれにした。やっぱり間違いないね。
特に神ゲーの「ギャラクシー」のラインということもあり、安定感バツグン。
最強のソフトメーカーとも言って過言ではない、開発力の凄さを感じる。潤沢な資金と豊富で優秀な人材の力だろうが。
今作で登場するキャプチャーという機能(システム)も面白い。いかにも任天堂のゲームらしいアイデアが満載だ。
(逆にいうと、マリオもゼルダもカービィも、全部やってること同じだったりするわけだが)
とりあえずストーリーはサクッとクリアしたが、クリアするだけなら難易度は絶妙(それでも二度とやりたくないようなアスレチックコースあるし、いろいろ死にまくってるけど)。
いろいろやり込むとなると、さらに激ムズストレスマッハで、コントローラーを投げたくなるだろうが。
もう少しプレイしたあと、ゼルダ、ゼノブレイド、ファイアエムブレムなどをプレイするつもりだ。
(任天堂のゲームはどれも中古が値崩れしてないので困りますな)

ところで、Switchの操作に不慣れなこともあるわけだが、突然ジョイコンの接続切れたり戸惑うことも。
それにしても、Switchの筐体って小さいなあと改めて思う。結局ドックって、接続(拡張)機器でしかないわけですな。
で、Vitaよりは高性能なようなので、なんかいろいろ不思議な感じ。

Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) 購入

いまさらですが、買いました。
今回、ゲオの「ゲーム機乗り換えキャンペーン」を見て、それで購入した。
捨てるつもりだった3DSを持ち込み、7000円オフ(7000円で下取りみたいな感じ)。
しかも、3000円クーポン付きだったので、実質1万円お得ですわ。

バッテリー持ちが強化されたバージョンが秋に出るようだけど、据え置きメインなので、これでいいやと。

本当は、噂されていたゲーマー向けの上位機種というのが出たタイミングで、と思ってたんだけど……・。
Liteのみ発表し、年内に他には何もでないと公言。
任天堂はなかなか好調だし、Proなんてそもそも出るのかどうかもわからん(ガセの可能性も)。

買ってびっくりしのは、説明書とかまったくないこと。本体がちっちゃいのも驚いた。
スタートアップガイドくらいは、一応、紙の説明書も入れたほうがよいと思うのだが。

最近やったゲーム『ウィッチャー3 ワイルドハント ゲームオブザイヤーエディション』(PS4)

PSストアのセールの際、初めてダウンロード購入したタイトルである。
本編のみクリア。ダラダラと、少しずつプレイして、約2ヶ月ほど遊べた。

本作は、非常に評判の良いゲームである。
実際プレイしてその広大なオープンワールド、そしてそこに生き住む人々の描き込み(作り込み)に圧巻。そして重厚なストーリー、膨大なクエストにも、驚いた。ローカライズの出来にも感心した。

ただ洋ゲーだからなのか、続編だからなのか、それとも最近のゲームだからなのか理由は定かでないが、とにかく不案内、不親切といった印象だ。
いろんな便利機能などがあるのだろうが、とにかくわかりづらい(チュートリアルに書いてないこともあるし)。
オイルや霊薬はよくわからず。結局クエスト以外では使用しなかった。

何より不案内、不親切と思ったのは、世界観とストーリーテリングだ。本作はストーリーも高く評価されているが、このあたりは疑義を申し立てたい。
序盤から、ワイルドハンドだの、ニルフガードだの、ポンター川だの、何がなんだか。とにかく専門用語、固有名詞、人間関係、地名など、さっぱりわからん。
メニューからアクセスできる「大事典」に細かい文字で膨大なテキストが収録されている。それを読めばある程度わかるかもしれないが。
結局、最後までよくわからないままストーリーを終えた。

あと戦闘が大味すぎるのも残念だった。バグが多いのはご愛嬌といったところか(システムエラーも何度かあった)。ただ、膨大なマップのわりにロード時間は頑張ってると思う(なぜか転落死した際のロードは長く感じたが)。

イェネファーという超絶美女キャラと出会えただけでも、プレイした価値はあった。

なお、来年発売の『サイバーパンク2077』は、ウィッチャーシリーズの開発会社CD PROJEKT REDによる完全新作である。期待大ですな。

歌野晶午『家守』

表題作を含む、短編(中編)5作を収録。

歌野晶午さんの作品としは、驚くような仕掛けやどんでん返しというほどのものはなく、ややパンチに欠ける。
個人的には、「埴生の宿」という作品が、古き良き「島荘」っぽくて好き。

歌野晶午『ずっとあなたが好きでした』

13の中短編で構成。文庫で約650ページとなかなかボリューミーである。
「二度読み必至」といった趣旨の作品紹介がされているが、普通の恋愛&ミステリーだな~と思いながら読んでいた。

ただ、さすが歌野晶午。終盤に「おっ!」と言わせる仕掛けを施している。
書き下ろしではなく、いろんな雑誌に連載した短編でこれをやってのけたのがすごいわ。

周木律『鏡面堂の殺人~Theory of Relativity~』

「堂シリーズ」第六作。
前作を読んだのが、4年ほど前になる(前作から3年ぶりの発行)。
そのため、ほとんど主要キャラの動向なんて忘れてしまっていた。

本作はエピソード0みたいな位置づけだ。少しずつ記憶を呼び起こしつつ読んだが、「館もの」として、普通に面白かった。
(最終作が、本当のエピソード0か?)

下村敦史『闇に香る嘘』

第60回江戸川乱歩賞受賞作。
この作品の乱歩賞受賞は納得かな。

いろんな人に会って、過去の秘密を探っていくというタイプの作品なので、やや淡々としている。
ただ、本作の主人公が全盲で、その主人公の「視点」で物語が描かれていること。また、主人公の記憶が飛ぶこともあり、読者は足元が不安定な状態で読み進めることになる。疑心暗鬼では? 被害妄想では?と感じることもあるが、終盤ハードに物語が動き出す。
さまざまな伏線も手際よく回収しており、矛盾などもない。ラストの処理で気になることはあるが、十分に評価されるべき作品だと思う。
参考文献の多さにも驚いた。

古処誠二『いくさの底』

最近は、数年前の「このミス」でトップ10入りした作品を読んでいるのだが、本作もその一つ。

というわけだが、まったく面白くなかった。ストーリーテリングが下手。とにかく退屈(テレビ番組なら、すぐチャンネルを変えられるレベル)。
それでいて、人間関係などがわかりづらい。ミステリーとしての種明かしも、驚くほどのものはない。
長い作品でないので、なんとか読み切ったが……。

芦辺拓『異次元の館の殺人』

設定とか、ノリとか、テイストとか、すべてが好きになれない。
なんか全体としてチグハグな感じで、素人っぽい。
中盤の急展開で一瞬面白くなっかと思いきや、肩透かしされたという感じ。
途中で提示される推理を、最後に収斂させて解に導く点は良いと思うけど。

ちなみに、「弁護士・森江春策シリーズ」の一作とのことだが、特に興味は沸かなかった。

似鳥鶏『叙述トリック短編集』

面白いエピソードと、そうでないものの差が激しいね。オチ(叙述トリック)が読めるものもあるし。
「日常系の謎」が取り上げられているものが多いが、やはり殺人などの犯罪が発生しないと、今一つ盛り上がらないですな。

倉知淳『片桐大三郎とXYZの悲劇』

本作は、エラリー・クイーンの「ドルリー・レーン四部作」のオマージュだそうである。
(全部ではないが、読んだことはある。ただ、記憶が飛んでいる)。
それはさておき、中編(短編)連作集としては、まあまあといったところか。
捜査パートがちょっと退屈な部分もあった(逆に、これだけのネタで、よくもこう内容を膨らませてるな、と感心したが)。

ところで、装丁のイラストは単行本のほうが良いね。文庫版のイラストはちょっと渋すぎる。

藤田宣永『血の弔旗』

なかなか読み応えのある作品だった。

後半以降、「ラストをどのように、締めくくるのか?」が最大の関心事となるわけだが、いまいちパンチにかけるものとなったのが残念だった。
あと、「ものすごい偶然」がいくつか出てきて、流石に不自然に感じた。

 

×××挫折×××伊藤計劃『ハーモニー』

伊藤計劃の遺作にして、一部で評価の高い作品である。

ただ、私には合わなかった。とにかく面白くない。下手な百合系のラノベ。
50ページほど読んで、時間の無駄と判断。食指が動かず、50ページ読むのも1週間かかった。

とにかく説明不足というか、情報の出し方が下手。単純に文章が読みづらい。随所で挿入されるXML?のタグみたいのも目障り。
リーダビリティがゼロ。ストーリー展開の仕方など、読者のこと考えてるのかな?と。
小説というメディアなので、最後まで読ませる工夫が必要だと思うが……。
とにかく著者が自分の書きたいように書いただけの中二病オナニー小説である。
それでも、熱心なファンが多いというのは、私の読解力・読書力のなさもあるのかもしれない。著者が書きたいように書いたものでも、小説として素晴らしい造形美をなしているのかもしれない。
それは、私にはわからない。以上。

伊藤計劃『虐殺器官』

本作は評価の高い作品である。

ハヤカワ文庫の「新版」を読んだが、筆力は圧巻だ(巻末の解説を読むと、10日で執筆したとか)。
オルタナ(副現実)、生体ナノマシン、筋肉素材などなど、近未来的なテクノロジーのアイデアやガジェットが多数登場。
壮大なテーマを、主人公の内面世界の描写(葛藤)とともに描いている。 このあたりが、評価される点なのだろうが、まるで海外SF小説の翻訳版を読んでいるかのような印象を受けた(ある意味、読みづらい)。

ただ、ストーリーはあまり面白いとはいえない(今ひとつ引き込まれない)。また、謎というか、タイトルにもなっている「虐殺器官」の核心もモヤっとしており説得力はない。著者が才人というのはわかるが、私には合わない作品だな、と思った。

なお、
著者は34歳で亡くなっている。こういった事情も、本作が高い評価をされている理由だと思う。

 

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