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恩田陸『ユージニア』

最近、JRの駅構内・社内でやたらと目にする恩田陸の映画『夜のピクニック』の広告。
ブログではすっ飛ばしたけど、先日読み終えたばかりです。それに引き続き同氏の『ユージニア』を読んだ。
仕事とブログの作りなおしなどで、バタバタしていたたこともあり読むのに時間がかかってしまった。
最初読み始めたとき、思わず『Q&A』を思い出してしまった。というのも、ある事件をいろんな人間の告白(インタビュー)形式で綴られているからである。ああ、これは『Q&A』『愚行録』『藪の中』などのパターンだろうと。
で、もしラストうやむやパターンだったら、イヤだなあ~とか思いながら読み進めた。

だが、ある程度読み進めると、通常の小説的パートがあったり、新聞記事だけのパートがあったり、なかなか凝っている。
多数ある告白(インタビュー)パートでは、その人物の内面描写的なものが多く、頭の切り替えがやや面倒。まあ小説に深みを出すためだから仕方ないかもしれないが。(これも読むのに時間がかかる理由)

以下、ややネタバレ気味。
さまざまな断片が、ある程度きちっと嵌りこみ、一応の答えを提示する。
しかしその方法論が、ラスト前の章で、●●が事実関係を語っておわりかよ、なんと陳腐な!と思わせる。まあ、その後に続く最終章で一応の意外性的なものが提示されるけど、それも読者にそう感じさせるための(前提となる)事実関係の描写がぼやけているというか、その他の内容に埋没してしまい存在感が薄いため、いまいち効果的ではない。(わかりづらい?)
そして、いくつか謎が残る(読者に解釈を任せるということなのか、単にこういう作風なのかわからん)。

う~ん。
恩田陸作品もかなり読んできたが、だいたいこんなものが多い。(読み終えてから、ページをパラパラめくってみてみると、あ、なるほど、ここの描写はこういうことか、という発見とかもあるけどね)

恩田作品はどれも記憶に残りづらいんだよなあ。読んだ直後は極度のもやもやがあるけどね。
そういう意味では、『夜のピクニック』は、良かったかも。
どれも、そこそこ面白いし、いい作家だと思うけど、私には合わないのかも知れない。
過度の期待をして読むと、ガッカリする可能性があるので要注意。

恩田陸は、ミステリ風要素を取り込んだ作風に小説家としては、よいと思うけどね。
(ミステリーとして、曖昧さを多様するのは、賛否両論あるでしょう)

ちなみにこの作品、構成も凝っていますが、カバーとか本文の文字組とか、やたらとブックデザイン凝ってますね。

ユージニア ユージニア
恩田 陸

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» 恩田 陸 『ユージニア』 …ある遠い夏の静かな狂気 [: : FLMAX Cafe : :]
過去。青い部屋の中。白いさるすべりの記憶。 ある夏の終わりに起きた大量殺人。旧家の祝杯の席の惨事。広間に立ち込めた大勢の嘔吐物の匂いと悶絶する声。 「死」を運んできた謎の配達人。生き残った盲目の長女。居合わせた近所の少女。 何のためにあの事件は起きたのか。 なぜ少女は10年後、あの毒物による大量殺人事件を綴った『忘れられた祝祭』を書こうとしたのか。 そして主観の人物は『忘れられた祝祭』をなぜ蒸し返そうとするのか。 現場に残された「ユージニア」という人物に宛てられたラブレターのような手紙の... [続きを読む]

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