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新堂冬樹『底なし沼』

またまた新堂冬樹。
本作は、新堂冬樹の本領発揮ともいうべき、闇金&ヤクザな小説。

最近は詐欺や消費者金融のニュースも多く、また先日は日テレで「イマイ記者」の特番(やらせっぽいが)なんてのも放送されたりしたこともあり、絶対に金を借りたり、だまされたりなんてことはあってはならないと、皆さん強く感じてらっしゃるかと思います。
本作を読めば、その気持ちをより強められるでしょう。

本作の主人公蔵王(ざおう)は、「債権回収機構」の社長。これは、闇金などで一度金を借りた人間をターゲットとして、金を二重取りをするというむちゃくちゃな会社だ。法外な利息をつけて金を返せ!というのではなく、いきなり言いがかりをつけて金を返せというのである。からくりとしては、闇金業者から借用書を善意の第三者として譲り受けるということになっているわけだが、とにかくムチャクチャな手法である。

ストーリー的には、この蔵王と、結婚相談所を経営する日野が敵対関係になるプロットがメインで扱われてる。この日野という男、『無間地獄』の玉城的な役割でなかなか面白い。日野も(コンプレックス産業としての)結婚相談所で、ムチャクチャなことをやっているのだが、この二人のだましあいはなかなか面白い。

後半になると、対立構造がこの二人だけにとどまらず、もっと大掛かりなものとなる。ドラゴンボール的に次から次に強くてムチャクチャな奴が出てくる。終盤は展開が早くハードアクション中心、また「スパイ」「裏切り」といった要素が出てきて複雑な様相となる。

かなりエグくて暴力的描写も多いが、久しぶりに楽しめた。快作である。
新堂小説としては、B++ いや、A- くらいかな。

※疑問
棚橋ってあれからどうなったの?  しおんって、一人だけで帰ったの?
栄作から渡されて日野が破った手形って?

★新堂冬樹作品・勝手に格付けリスト★
※個人的には、もっと細かく分類しているんだけど、とりあえず3段階で。

【Aクラス】
無間地獄、溝鼠、三億を護れ!、カリスマ、悪の華 、鬼子、底なし沼

【Bクラス】
忘れ雪、炎と氷、銀行籠城、背広の下の衝動、聖殺人者、ろくでなし、動物記、あなたに逢えてよかった、吐きたいほど愛してる。

【Cクラス】
毒蟲vs.溝鼠、黒い太陽、砂漠の薔薇、アサシン、血塗られた神話、闇の貴族、ある愛の詩、ぼくだけの☆アイドル、誰よりもつよく抱きしめて、僕の行く道、天使がいた三十日

 

底なし沼 底なし沼
新堂 冬樹

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※追記。北朝鮮が核実験を実行したようですな。『底なし沼』の中では、ヤクザの世界ではなによりも、「メンツ」を大事にするとあります。今回の北朝鮮がらみのニュースを見ていると、外交における「国家のメンツ」という要素について、改めて考えさせられますな。

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コメント

 「底なし沼」タイトルからして、凄く怖いですね。闇金&ヤクザと聞いて、私にはちょっと読めないですね。

 「斜め屋敷の犯罪」面白かったです。ちゃくちゃくと「異邦の騎士」に向かって前進しています。

「斜め屋敷」は、実は私的にはイマイチだったりします。
「異邦の騎士」は私の個人的思い入れが強いので、そのあたりは差し引いて考えてください。

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