無料ブログはココログ

更新

  • 更新
    with Ajax Amazon

最近読んで、かなりおもしろかった本(人を選ぶ)

ブログランキングへ

  • にほんブログ村 本ブログへ

    ※このブログはリンクフリーです。
    ※目的の記事が表示されない場合は、カテゴリ(下の方)の著者別リンクを使うといいかも。

最近読んだもので、超おすすめ(万人向け)

« クリス・ボイス『キャッチワールド』 | トップページ | ニコニコ動画 »

海外SFモノを挫折する理由の一つ

※これは、あくまでも、私のアタマの悪さ、読解力の無さは、棚に上げたうえでの愚痴である。

『クリス・ボイス『キャッチワールド』』において、理解しづらい、読みづらい点について、いろいろ書いたが、その中でも私が特に気になったのは、

「説明(描写)不足であるため、人物の思惑などが理解しづらい」

という点である。これは、翻訳モノの古典SF作品に多く見られる。

これは、文脈を、①情報・説明不足、②難解である、③視点変更が多い、④読者の読解力不足、などの理由から、正しく理解できないために起こることである。

言語・文化の違いに由来する部分もあるのではないか?とも思ったりする。

たとえば、文脈をきちんと理解できてないときに、

「幸いなことに、彼は知らなかった」という一文があったら、どうであろう。本当にその台詞の意味合いを正しく解釈できるだろうか?

以下、もっと詳しくみてみよう。
※わかりにくいと思うけど。

----------------------------------------

たとえば、

「幸いなことに、彼女は彼を愛してなかった」

という文章があるとする。
この文では主語も目的語もはっきりしている。また、ここでは「愛する」という動詞も、恋愛感情として「好きの強いもの」という意味合いであると、比較的具体的にイメージすることができる。
この文の趣旨(言い換え)は、「彼女は彼を愛してなくて良かった」というものである。
なので、この文の前提として、「(自分が惚れている)彼女が彼を愛しているのではないか?」という疑問と不安があることは、当然に推測でき、それ以上突き詰めて考える必要はないだろう。

では、

「幸いなことに、彼は知らなかった」

ならどうであろう。

これは、目的語が欠如している。また、この例文で「知る」という動詞は、
「単に知る努力をしなかったため知らなかった」
「知る必然性がなかったので知ろうとしなかった」
「知らされなかった」
のどれの意味あいで使用されているのかは、判断できない。
これは、目的語の欠如と「知る」という動詞が「能動的な動作」ではない点に由来するだろう。
なので、この例文からは、単に「何かの出来事に対して、彼は知らなかったことが良かったんだなあ」と漠然と思うしかない。

次に、

「幸いなことに、彼は自分がガンであることを知らなかった」

この場合は、かなり具体的になった。「ガンに罹患していることを知らなかったのが良いことだ」という趣旨である。
しかし、この一文だけが、いきなり出てくると、正確に解釈することはできない。
たとえば、この一文の前に、
「彼はガンを胃潰瘍だと知らされたまま、自宅で家族に囲まれながら、安らかに永眠することができた。」
という情報があったならば、うまく苦痛を取り除く薬を処方され、ガンの恐怖に苦しむことなく、安らかに死ねたんだと解釈できる。
しかし、そのような文脈が欠如していたらどうだろうか?
基本的には上記のような前提を想像するのが自然である。しかし、もっと突っ込んで考えると、その結論自体を否定しまうようなケースがある。
たとえば、「医者が胃ガンを誤診して、胃潰瘍だと診断したとする。その後吐血を繰り返し、彼は数ヶ月後に死ぬことになる。(それ故、ガンの恐怖感を味わうことはなかった。)」
※ここまでは、「幸いなことに」ではある。また、論理的にはこう考えることが、正しいと思う。前提として成立するといえよう。

しかし、この場合、もし医者が誤診をせずにガンであると診断したならば、彼は助かっていたかもしれないという可能性がある。
すると、「幸いなことに、彼は自分がガンであることを知らなかった」とはいえない。
結論として「ガンに罹患していることを知らなかったのが良いことだ」という趣旨の文があるわけだから、このような考えを導き出すことは、まったくおかしいことは十分にわかっている。

なので、「誤診」という前提自体に間違いがあるといえる。

しかし、深く考えなかったら「誤診」という前提も十分に成立する。
つまり「家族看取られ」も「誤診」前提も成立するが、「誤診」前提は成立しない可能性もあるということだ。
※成立しないケースを、想定すること自体が間違いだけどね。ただ、「ガンに罹患していることを知らなかったのが良いことだ」という解釈が間違っている可能性もあるかもしれない。

たとえば『キャッチワールド』などのように、語句自体が難解で、複雑な小説において、その前提となるテクストが曖昧で遠回しだったり、(もしかしたら、明示されているのかもしれないが)、地の文が神の視点であることは、文脈を正しく解読することが非常に困難である。
そして、その難解な内容を理解しようとして、無駄に深追いしてしまい、わけがわからなくなってしまうのだ。

とにかく、読者が前提の文脈を正しく理解できてない場合に、結論となる一文から、その前提を想像することは非常に困難で、誤解を生み出すことになるということだ。
詩的表現などを伴う小説は、単に論理学で割り切れない部分があるからだ。

いきなり「幸いなことに、彼は知らなかった」とか出てきても、チンプンカンプンになり、読書の指針を見定めることができないわけである。

まあ単に読解力がないでしょうけどね。わけのわからないことを書いてしまいすいません。

« クリス・ボイス『キャッチワールド』 | トップページ | ニコニコ動画 »

○雑記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 海外SFモノを挫折する理由の一つ:

« クリス・ボイス『キャッチワールド』 | トップページ | ニコニコ動画 »

カテゴリー