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橋本治『上司は思いつきでものを言う』

2004年に刊行された書名インパクト大の本。
書名からしてビジネス書のようである。が、これはビジネス書ではないだろう。

著者の橋本治は、サラリーマン経験のない作家(小説など)である。決してビジネスコンサルタントとか、どっかの企業の社長が執筆したものではない。
それ故、本書は、『橋本のオリジナリティあふれる、そして「思いつきな」日本の会社論的』読み物であると、割り切って読むべきだ。

だから、もし本書を、ビジネス書として手にとった人は、金の無駄時間の無駄という結論に至る可能性は大であろう。
また本書では、たとえ話などがかなりユニークだ。そのノリについていけない人にはつらいかもしれないだろう。

第一章「上司は思いつきでものを言う」では、部下の適切な提案に対して、なぜ上司(中間管理職)がおかしな発言をするかのメカニズムを紹介。埴輪会社なんていう突飛な例を出しているところが、小説や戯曲を書く人らしいと思う。
ただ、「漁場ができ、現状の事実認識がされる→連想ゲーム的に思いつき発言」という部分は、やや論理に飛躍がある気がした。
「ちょっと考えろ」「よく考えろ」の違いについては、なるほどと思った。

第二章「会社というもの」では、上司を都会、部下を故郷にたとえて、「思いつきでものを言う」現象を解説している。
上司の優位性、プライド、そして嫉妬心などから来るジレンマ、一方で故郷である「現場」の大切さを説いている。
※P79の「その場で部下のアイデアを拒絶する権限はない」というのは、P208にある「対流現象」の解説を先にしてくれないとわかりにくい。

第三章「下から上がない組織」では、日本自体をひとつの会社とみなし、中世から現代にいたるまでの会社の発達史を紹介。「官=内側(総務)=上司」、「民=外側(現場)=部下」という二項対立をベースに、「下から上へ」の重要性を説いている(実際は、もう少しややこしいが)。

第四章「「上司でなにが悪い」とお思いのあなたへ」では、儒教文化の功罪と「民主主義」をテーマに、独自の会社論を進めている。
ここでの「民主主義」とは、「能力主義」的な意味合いで使用されている。
ただ、これが、「アホでもわかるように文章を書くべし書く」という流れと、「下克上の解説」の両方の流れからかかっているので、ややわかりにくい。また、三章のように単純な二項対立ではない点も、わかりづらさを強めている。

全体としてまとまっているようで、まとまっていない(まさに思いつき的部分がある)気もするが、とりあえず私は楽しめた。

上司は思いつきでものを言う 上司は思いつきでものを言う
橋本 治

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