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石黒耀『死都日本』

第26回メフィスト賞受賞作。火山の大噴火を扱ったクライシスノベル。世間的には非常に評価の高い作品。←ネットで見る限り、多くの人が面白いと感想を書いている。

ハードカバーで500ページ超。見返しには九州の詳細な地図が差し込まれ、中をパラパラ見ると、やたらと漢字が多い。登場人物一覧には、日本政府関係者、学者からアメリカ大統領まで……。なんだか福井晴敏の小説なみの読みづらさがありそうだな、と覚悟して読み始めた。

しかし、読み始めると、非常に読みやすい。また、学術的な説明もわかりやすい。ああ、これなら楽しめそうだと、100ページくらいまでは行ったのだが……。

火山や軍事に関する圧倒的な知識、災害時の世界的なシミュレーションの描写、このあたりは本当に凄いと思う。

なんだけど、つまらない。

まず、いまいち緊張感が感じられなかった。主人公が火砕流などから逃れるために、山中を右往左往するさまがダラダラと続くのである(敵が火山であるため、主人公を殺さず、生かし続けるというのも、さぞ大変だろうとは思う)。しかも、それが地元住民でないと把握しづらい行程を辿った描写が続くため、正直つらい。
また、人が死ぬシーンというか、火山の破壊力のすごさを示すシーンなどのボリュームバランスが悪いというかなんというか。うまく表現できないけど。怖さが伝わってこないんだよなあ。

私のレベルだと、どうも全体的にイメージがつかみづらくて……。
小説中にも出てくるけど、私も「雲仙普賢岳のイメージがこびりついている」人であり、九州の地理にうとい(九州の県の位置、県庁所在地が正確にわかりません)ため、どうもピンとこなかった。

また、作品の性格上仕方ないけど、視点が変わりすぎのもつらかった。このあたり、難しいんだけどね。これもバランスの悪さ的なものを感じた。

リアルさを追求したのはいいし凄い出来だとは思うけど、もっとエンターテインメント性のあるプロットに仕立てあげてほしかった。←たとえば、映画の『GODZILLA ゴジラ』のような。違いすぎ?(W

火山以外の描写では、リアルさが反転して嘘っぽくなってたところがあった。
アメリカ人に日本の抱える諸問題を語らせたりと……。エンターテインメント的な嘘っぽさ(最初から狙ったもの)ならいいんだけど。なんかしらけるんだよなあ。
「日本のヒトラーだ」なんてセリフも出てくるし(W
※人物描写、セリフは全体的にだめちんです。

結局、「火山噴火→主人公が山道を車でアッチコッチ逃げる」&「<逆に>嘘っぽい政府、諸外国の反応」+「ラストの黒木の考えた神の手作成←なぜに黒木と思うが」だけ、みたいな印象が残ってしまった。はぁ~。
(途中から適当に斜め読みで、きちんと読んでないわけですが)

死都日本
死都日本石黒 耀

おすすめ平均
starsびっくり!!
starsふうむ・・・
stars精密な科学的知識に裏打ちされたリアルな火山噴火災害小説
stars個人的に言わしてもらうと、
stars今、読むべきです。

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コメント

こんばんは。
それなりには読めたのですが、「小説として」の面白さ、という感じではないですね。雑学書とか、そういう書を読んでいる感じでした。
文章力であるとかは申し分ないだけに、もう少し「小説としての」構成だとかが練られていれば、と感じました。

こんばんわ。
そうなんですよね、火山に関するうんちくをかみ砕いて表現する力、古事記の話を火山に結びつけたアイデアなど、部分部分はとてもいいんですけど、小説として面白くないんですよね。

私、この作家、一発屋じゃないの?(私的には、一発でもないですが)とか、講談社は人ではなく「特殊な知識に基づく長編作品を書いたこと」に対して評価を与えたのかな?とか思いました。

しかし、その後何冊か刊行されているようなので、私の読みは外れたわけですが(W

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著者:石黒耀 死都日本価格:¥ 2,415(税込)発売日:2002-09 宮崎県 [続きを読む]

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