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田中幾太郎『本日より「時間外・退職金」なし―日本マクドナルドに見るサラリーマン社会の崩壊』

アメリカ型経営、アメリカ型人事制度改革を批判したもの。
この数年で日本型企業からアメリカ型企業に変化した日本マクドナルド。
日本マクドナルドは、創業者の藤田田氏健在の時代は「大家族主義」ともいうべき労働者に優しい、いい意味で日本型企業の代表格であった(その裏で、藤田商店=藤田一族がボロ儲けしている)。しかし、米本社との契約更改、そして藤田氏の死去により経営方針が大きく変わった。いわゆるアメリカ型の経営スタイルにだ。
その変化の過程で、マクドナルドの中で何が起こったのか?そして今何が起こっているのか?
それらが綿密な取材によってまめられている。
おなじみの100円マック、クーポン券などがどういう意味を持つものなのか?日頃マックを使っていて伺い知ることのできない内情がつぶさに描かれている。

本書の半分ほどが、日本マクドナルドについて描かれているが、これはいち早くアメリカ型に変化した企業の例としてだ。
本書は、今後日本企業にも導入されるであろうホワイトカラーエグゼプション、退職金制度の見直しなどへの危機感を煽ることに意味がある。

ホワイトカラーエグゼプションや成果主義の導入に関連する意見は人によって捉え方が変わる。極端な表現だが、「金の亡者極悪クソ経営者によるさらなる労働者酷使」と捉える人、「無能負け組キチガイアカサヨ労組の喚き」と捉える人、その人次第だろう。
本書などのメディアを含め、基本的には自民党や経団連に対して批判的立場を取る人が多いだろう。

ところで、こういったテーマを語るとき、メディアに取り上げられるのはたいがい一部の大企業だ。このマクドナルドがいい例である。それは方法論上仕方のないことだと思う(マクドナルドの店長クラスの月給31万。成果給は売り上げによるため繁華街の店舗が有利となのでほとんど運、という情報を知らされたら、気の毒なだとは思う)。
ただ、世の中の企業大半は中小企業だ。そんな中小企業のほとんどは、残業代なんて最初から出ていない。サービス残業当たり前、100時間なんてすぐ越える(残業代出る会社でも中間管理職には通常出ない)。休みなんて月に数日。ボーナス支給ゼロという会社もある。労基法なんて完全無視の世界だ。まあ、そうでないと経営が成り立たないわけだが……。
※ホワイトカラーエグゼプション導入に対する中小企業経営者の意見は、ややこしくなるので頭から排除している。

なお、日本マクドナルドを訴えた高野氏が起こした訴訟の判決は2008年1月だそうだ。

※2008/01/28追記。判決が出ました。東京地裁は、店長は管理職に当たらないとして、残業代支払い命令を出しました。大変なことになりそうです(WWW

本日より「時間外・退職金」なし―日本マクドナルドに見るサラリーマン社会の崩壊 (Kobunsha Paperbacks 101)
本日より「時間外・退職金」なし―日本マクドナルドに見るサラリーマン社会の崩壊 (Kobunsha Paperbacks 101) 田中 幾太郎

おすすめ平均
stars構造に震える
starsスマイル0円、ついでに残業代、退職金も0円…。
starsマクドナルドは炭坑のカナリヤ?
stars人が使い捨てになる時代。。。
stars今日、マックでチキンフィレオを食べながら読みました。

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