無料ブログはココログ

更新

  • 更新
    with Ajax Amazon

最近読んで、かなりおもしろかった本(人を選ぶ)

ブログランキングへ

  • にほんブログ村 本ブログへ

    ※このブログはリンクフリーです。
    ※目的の記事が表示されない場合は、カテゴリ(下の方)の著者別リンクを使うといいかも。

最近読んだもので、超おすすめ(万人向け)

« 海堂尊『死因不明社会-Aiが拓く新しい医療』 | トップページ | あさのあつこ『No.6 #6』 »

中山千夏『ヒットラーでも死刑にしないの?』

著者の中山千夏は、俳優、作家、歌手、そして元参議院議員として知られる。

法学や宗教などの専門的立場ではなく、常識的?で等身大な立場で、持論である死刑廃止論を展開したというもの。

本書は、
・死刑は殺人だろうか?
・ヒットラーでも死刑にしないの?
・殺された人の人権はどうなる?
・被害者に悪くて……
・あなたの家族が殺されたらどうする?

の5つの章で構成。

文章はとてもいいと思う。万人が理解できるよう、表現などに相当工夫がみられる。そのあたりは、思想は別として好感が持てる。
とはいえ、よくわからん論理が出てくる箇所もある。はあ?と思うところもある。
たとえば、

P26 「正義の殺人=死刑の存在は、私たちが殺人を根底から否定してないことの印である。そしてまた、個人が正義の殺人に走るお手本である
P68 「……自分がもともと、得をしていることは忘れて、生活保護や障害者福祉を受けている人を見ると、どこか彼らが不当に得をしていると感じるケチな根性が、この社会にはただよって、人権感覚が浸透するのを妨げている
P76 「「場合によっては殺人をしてもいい」という考えの死刑を置くのは、犯罪の温床をますます育てることにほかならない

など多数(ちなみに、この本は図書館本。上に挙げたページには、その角が折り曲げられた形跡があった。また、鉛筆で線を引っ張り、それを消した跡も確認できた。私と、同じようにひかかりを感じたのだろうか? それ以前に、図書館本を汚すな!なと言いたい)

なお、この本のタイトルは、中山が講演会の客から受けた質問に基づいたものである。2章のタイトルにもなってる。
こういうタイトルを書名にしたのは、彼女と版元(の価値感)は、ヒトラーの名が悪のシンボルとして利用できると考えたのだろう。
※たまに、政治家や評論家で、「○○のヒトラーだ」とか「○○はナチスと同じだ」などという発言をする輩がいる。
私は、こういう発言がすぐに出る政治家はちょっと問題アリと考えている。ものがものだけに、もっと慎重に言葉を選ぶべきだと思う。

ヒットラーでも死刑にしないの?
ヒットラーでも死刑にしないの? 中山 千夏

築地書館 1996-11
売り上げランキング : 178036


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

« 海堂尊『死因不明社会-Aiが拓く新しい医療』 | トップページ | あさのあつこ『No.6 #6』 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

(な行)その他」カテゴリの記事

(2008年読了)ノンフィクション※新書は別カテゴリー(以下参照)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 中山千夏『ヒットラーでも死刑にしないの?』:

« 海堂尊『死因不明社会-Aiが拓く新しい医療』 | トップページ | あさのあつこ『No.6 #6』 »

カテゴリー