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森博嗣『有限と微小のパン The Perfect Outsider』

S&Mシリーズ、第10作目であると同時に、シリーズ完結編となる。
今から、約10年ほど前の1998年の10月に講談社ノベルスとして刊行された。文庫版で860ページという大ボリュームである。
ボリュームが多いため、読了まで1週間もかかってしまった(ゲーム『英雄伝説 空の軌跡SC』をやりまくりで、電車移動時にしか読者をしていなかったのが最大の理由であるが)。

本作では、第1作『すべてがFになる』に登場した真賀田四季博士が登場する。このあたり、シリーズ完結編にふさわしいといえる。
相変わらず萌絵のお嬢様的ボケっぷりもよい。P680の「ダンジョンジャン?」には笑った。
※ちなみに、西之園萌絵に煙草を吸わせるあたり、私的にはある種のリアリズムを感じている。

さて、読み終わっての感想であるが、なんとも釈然としない後味の悪さが残った(以下、ネタバレあり)。
読者としては、犀川と萌絵が結婚するとか、真賀田四季博士との何らかの決着というものを望んでいたわけだ。しかし、それはなされなかった。
また、本作のトリックがやや禁じ手ともいえるようなものだったのも、あまり好ましいとは思えなかった。
京極夏彦の『姑獲鳥の夏』や『陰摩羅鬼の瑕』、またアガサ・クリスティーの『オリエンタル急行殺人事件』なんでものを思わせるオチだ。
作品の種類は違うが、このネタであるなら、同年に刊行された岡嶋二人『クラインの壺』の方が、上であろう。
(英字サブタイトルの「The Perfect Outsider」は、ヴァーチャルな世界をテーマとした本作において、メインタイトルよりもふさわしいものといえよう。ちなみに、『すべてがFになる』の英字サブタイトルは「The Perfect Insider」である。)
本作を支持するファンが多いようだが、私的には上記のような不満があり、あまり良い評価を与えることはできない。

さて、これで、S&Mシリーズ(本編)をすべて読了したことになる。
シリーズ全体を読んでの結論としては、やはり『すべてがFになる』が一番かなと。
他の作品は、すべて余分なものに感じてしまった。
またシリーズが後半になるにつれ、1作品ごとが長文化しているが、そこにも無駄があるように感じた(このあたりも、森ファンの方々からすれば、反対意見があるかと思いますが)。
ただ、この一連のシリーズは日本のミステリ界において、大きな事件であったといえる。そういう意味では、無駄というのは失礼か(W
※そういや、第23回メフィスト賞作品となる西尾維新の『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』 は、『すべてがFになる』とかなり似ている。一部ではパクリ?なんて言われているようだ。

「Gシリーズ」、「四季シリーズ」は気が向いたら、読むことにしよう。

ちなみに、『有限と微小のパン』の文庫版のあとがきは、島田荘司御大である。

有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER (講談社文庫)
有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER (講談社文庫) 森 博嗣

おすすめ平均
stars鮮やか。
stars読み応え十分!
stars真賀田四季を俯瞰する事は不可能。
stars真賀田四季!!真賀田四季!!真賀田四季!!
stars外側か?内側か?

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