草薙厚子『僕はパパを殺すことに決めた-奈良エリート少年自宅放火事件の真実』
2006年6月20日に奈良県で発生した自宅放火事件の謎に迫ったドキュメンタリー。
表紙には放火された家の写真、見返しには少年Y君の自筆による殺害カレンダーなるものが掲載されており、なかなか強烈だ。
・著者の取材によると、過度な暴力を伴うスパルタ教育を行った父親こそが、Y君を犯行に至らしめるまでに追い詰めたのだのだそうだ。
※この事件は発生当時、多くのメディアで実名報道された。そのため、Webで検索すれば、すぐに実名がわかる。そして、この暴力父親が徹底的に叩かれている状況が確認できる。
・Y君には「広汎性発達障害」があったという。ふ~ん。
(Y君が、逃亡中方位磁石を買ったというあたりは、なかなか面白い)
・少年の義理の母の両親というのは、人間ができているなあと思った。
ノンフィクションとしてはそこそこ頑張っていると思う。といっても、供述調書の引用だらけだけど(WWW
まあ、いいんじゃない。売れるでしょう。
※先日、本書が重大な出版倫理上の瑕疵(かし)があるとする調査報告が発表され、講談社側はそれを受け入れた。
■リンク 『講談社の出版倫理に問題 奈良放火殺人事件で』(産経ニュース 2008.4.9)
| 僕はパパを殺すことに決めた 奈良エリート少年自宅放火事件の真実 | |
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