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薬丸岳『虚夢』

デビュー作であり乱歩賞受賞作である『天使のナイフ』では「少年法に守られた少年の犯罪」を描き、第二作『闇の底』では「女児児童誘拐殺傷事件」をテーマとしていた。いずれも、現代社会の刑事学的なの問題点を浮き彫りにしていた(後者の場合は、ちょっと違うんだけどね)。

そして、本作では、「精神疾患者による殺傷事件と刑法39条」をテーマに持ってきた。
このテーマでどうしても想起してしまうのは、秋葉の事件である。本作が刊行されたのは2008年5月22日(奥付の初版第一刷の発行日)」.。奇しくも、この本が世にでて間もない年6月8日にあの事件は発生している。あの事件の犯人は、刑法39条に保護されることはないようだが、本作の序章を読んで、あの惨劇を思い出さない人はいないだろう。

本作の感想(微妙なネタバレあり)。
全体的にグイグイ読ませる力がある。
救いのあるラストには、ホッとした。
ただ、もっとボリュームはあってもよかったかなと思う(なんか物足りない。特にラストがあっけない。Amazonの感想にあるけど、読後の余韻がない)。
ああそうそう、ちょっとキャラが定型的なのは嫌だったね。キャバクラの客が、新藤冬樹の小説にでてきるお馬鹿キャラみたいなんだもの。

瑣末なことだが、2つほど気になったことがある。一つは、「年齢」設定(ゆきの母親とかのことだけど)。もう一つは、風俗とかで働く場合は「源氏名」を使うだろうと思う点。ま、どうでもいいことだけどね。

虚夢
虚夢 薬丸 岳

おすすめ平均
starsおかしなことだらけの現実
stars非常によく出来ている
stars被害者の憎しみ、悲しみ、葛藤が丁寧に描かれていた
stars重いテーマだけど面白い
stars余韻が不足

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