無料ブログはココログ

更新

  • 更新
    with Ajax Amazon

最近読んで、かなりおもしろかった本(人を選ぶ)

ブログランキングへ

  • にほんブログ村 本ブログへ

    ※このブログはリンクフリーです。
    ※目的の記事が表示されない場合は、カテゴリ(下の方)の著者別リンクを使うといいかも。

最近読んだもので、超おすすめ(万人向け)

« 最近やったゲーム
『ディシディアファイナルファンタジー』
| トップページ | 佐藤友哉『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』 »

森達也『死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う』

この本の著者、森達也は、冒頭では、死刑廃止派なのか存続派なのかをはっきりさせていない。
とはいえ、このようなテーマで本の執筆しようという時点で、現行の体制になんらかのエクスキューズを提示していることは明らかだ。
死刑存続派は、現行の死刑システムを疑問視なんてしない。「死刑問題」という概念すら持ち得ない。死刑について考えることがあるならば、執行までの期間の長さへの不満、拘置所・刑務所等のコストの問題だろう。

さて、本書の取材対象には、死刑廃止論者の主要人物が多数登場(安田弁護士、亀井静香、保坂展人などなど)。最後のほうで、死刑存続派も少し登場するが、全体として死刑廃止派の意見を吸い出すことに力が注がれていることに、少しバランスの悪さを感じた。
ただ、これは仕方ないのかもしれない。そもそも、この本の目的が森自身のモヤモヤをスッキリさせるということなのだから……。それに、死刑存続派というものに、代表をたてることは不可能だ。「死刑推進」の考えはあっても、それを言語化したとたん、叩かれてしまうもの。

森達也が、本書の取材を通じて到達した「青臭いかもしれない結論」が(やはり)正しいと考えるならば、それはそれでよいだろう。私は、死刑廃止派には2通りのタイプ(悪いタイプと良いタイプとでもしておく)があると思っているのだが、よい方のタイプに分類しておく。

本としては悪くないと思う。読みやすいし、ルポのまとめ方としてなかなか良い。
死刑について知る考えるきっかけ、死刑廃止論者のことを知るきっかけになるかも知れない。

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う
死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う 森達也

おすすめ平均
stars素直に率直
starsテラーの想像力
stars著者自身の気持ちの揺らぎがそのまま出ている本
stars論理ではなく情緒、いや本能
starsBLUE HEARTS !

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

※P210に『元刑務官が明かす死刑のすべて』の坂本敏夫が登場する。が、彼の主張の意味がまったく理解できない。P219「死刑の減刑の可能性もでてくる→そういう意味で終身刑が嫌い」
※こういう本だとAmazonのレビューが強烈ですね。

« 最近やったゲーム
『ディシディアファイナルファンタジー』
| トップページ | 佐藤友哉『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

(ま行)その他」カテゴリの記事

(2009年読了)ノンフィクション※新書は別カテゴリー(以下参照)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 最近やったゲーム
『ディシディアファイナルファンタジー』
| トップページ | 佐藤友哉『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』 »

カテゴリー