霧舎巧『九月は謎×謎修学旅行で暗号解読』
い私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの第6作。
本作も、巻頭にプリクラのシールを付けるといった凝った造り。なかなか面白い。
※といっても、私は実物を見ていない。図書館本を読んだわけだが、シールの部分が切り取られていた。これは図書館が敢えて切りとったのか、どこかのバカによる犯行なのかは不明。
このシリーズの感想は、不満ばかり書いているが、本作も同じ。
シリーズ最長の300ページ超えなのだが、それは京都をめぐるオリエンテーションツアーのような描写でページが増えているだけだ。このプリクラシール探しの場面は、よく考えられたパズルだと思う。作成は大変だっただろう。
だけど、ストーリー的にあまり意味がない。
(ネタバレだが)あのシーンの目的は、単にアリバイ作成のためという理由だ。
なんだ、それ!という感じ。また、平行して進められる霧舎学園内でのプリクラシール探しの理由もなんだかなあ~という感じ。
わざわざ、そこまでするか?と思わざるをえない。
ラストのプリクラの指紋の提示、宝探しの謎解きもたいして面白くない。
いずれ明らかになるだろうが、劇中の「私立霧舎学園ミステリ白書」の執筆者の正体がはっきりしないと、どうにも読後感が悪くなる。
※本作については『倉崎財閥の秘宝』に、事実と異なる記述があるのが謎。これは、犯人によるミスリードと解釈すればよいか?
設定などを面白くするのはいいが、その理由付けが弱すぎ。いろんなサービス満点なのはいいんだけどねえ。厳しいなあ。
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