無料ブログはココログ

更新

  • 更新
    with Ajax Amazon

最近読んで、かなりおもしろかった本(人を選ぶ)

ブログランキングへ

  • にほんブログ村 本ブログへ

    ※このブログはリンクフリーです。
    ※目的の記事が表示されない場合は、カテゴリ(下の方)の著者別リンクを使うといいかも。

最近読んだもので、超おすすめ(万人向け)

« ブログ管理ソフトを使おうかなと考え中 | トップページ | 岡嶋二人『どんなに上手に隠れても』 »

三津田信三『厭魅の如き憑くもの』

「刀城言耶シリーズ」の第1作。
三津田信三の作品は、以前『ホラー作家の棲む家 』(デビュー作)を読もうとしたことがある。しかし、あまり面白くなくて途中で挫折してしまった。
そのためずっと三津田作品は避けていた。が、この「刀城言耶シリーズ」が大ヒット、大化けしたということで、かなり気になっていた。
「刀城言耶シリーズ」は、三津田信三がこれまでの積み重ねを全力で投入、民俗学の薀蓄などがこれでもかというほど書き込まれた大作、力作である。
今回、文庫版で読んだが、装丁デザイン(および装丁画)が非常によい。また本扉、目次も丁寧なデザインが施されており、購買意欲を起こさせるものとなっていた。

*****
本作は、人間関係および位置関係(地理描写)が非常に複雑である。
巻頭などに、系図(人物相関図)、舞台マップ、家屋見取り図が入っているものの、かなりわかりづらい。
これは、作品の世界観のために意図的になされたものだろう(本作の最大のネタに関わることでもある)。
ただ、読んでいる途中この難解さは、著者の筆力に問題があるのか、単に読者の読解力不足が原因か区別が付かず、読者に「理解の放棄」をさせてしまうことになる。
こういった点が非常にビミョウに感じた。

*****
あと、プロット自体がそれほど面白くない。キャラもいまいち。
また、密室のようなものが登場していても、その設定が甘く抜け道が多数あるように感じたのも残念である。
真相自体もそれほど驚くようなものではなかった。

*****
大作・力作だと思うが、完成度という点では今ひとつな印象は拭えない。
ただ、編集者や読者に「刀城言耶シリーズ」を続けて読んでみたいと思わせるには、十分なクオリティがある作品であることには間違いない。

厭魅(まじもの)の如き憑くもの (講談社文庫)
厭魅(まじもの)の如き憑くもの (講談社文庫)
おすすめ平均
stars綿密な民俗学的調査の下、独自の世界を築きあげた魅惑的作品
stars騙りの妙と多重解決の魅力
stars地図が入りました
starsSAN値がゼロに

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)
おすすめ平均
stars《刀城言耶》シリーズの第一作
stars読みづらさも怖さのうちか
starsまとわり付く視線
stars民族学とホラーと本格の巧みな融合
stars「蛇」シリーズ?

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

« ブログ管理ソフトを使おうかなと考え中 | トップページ | 岡嶋二人『どんなに上手に隠れても』 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

(2009年読了)ホラー・ファンタジー」カテゴリの記事

(2009年読了)ミステリー」カテゴリの記事

(ま行)三津田信三」カテゴリの記事

カテゴリー