.(2009年読了)ライトノベル

うえお久光『悪魔のミカタ3 パーフェクトワールド・平日編』
『悪魔のミカタ4 パーフェクトワールド・休日編』

シリーズ3作目および4作目。前編、後編的な関係にある。
3作目について、Amazonのレビューを一部引用すると、
「これは普通の小説にも勝る程のミステリーだと思います。」
「この作品に対する評価が今までと一変する事は、確実に保証する。」
「化けてきました。」


とあるのだが、私的には、何から何まで面白くなかった。
ストーリーは、ある女の子をデートに誘うだけのもの。それを豊富な心理描写などで楽しく読ませるという趣旨らしいが……。キャラのやり取りがまったく面白くない。理解不能なキスシーン多数。素晴らしいとされる表現力も、日本語合ってるの?とすら思えてしまう。
基本的にメディアワークスの編集、校正は信用できない。

そして、4作目。こちらもAmazonのレビューを一部引用すると、
「『悪魔のミカタ』シリーズの中で一、二を争う面白さ。
高畑京一郎先生の書いた『タイム・リープ』並のもの凄さ。」

というわけだが、ごめん、無理だった。斜め読みながらも、なんとか途中まで読み進めた。しかし、知恵の実「パーフェクトワールド」が登場しても面白いとは思えず。読むのが苦痛に感じてきたため、中座した。
高畑京一郎『タイム・リープ―あしたはきのう』並みの凄さということはありえない。高畑先生や『タイム・リープ』に失礼すぎる。
基本的にキャラモノなんだよな。だからキャラに魅力を感じられなかったらどうしようもない。知恵の実の「パーフェクトワールド」もビミョウ。
10代、20代前半の感性でないと楽しめないのかなあ。
私には合わないと確信。もうやめる。

悪魔のミカタ〈3〉パーフェクトワールド・平日編 (電撃文庫)
悪魔のミカタ〈3〉パーフェクトワールド・平日編 (電撃文庫)
おすすめ平均
starsライトノベル(ミステリー)の最高峰
starsいやはや、感服です。
starsここから面白くなってきた。

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悪魔のミカタ〈4〉パーフェクトワールド・休日編
悪魔のミカタ〈4〉パーフェクトワールド・休日編
おすすめ平均
stars……。
starsただ凄いの一言。
starsゲーム的なルールの下で冴え渡るギャグについて

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あさのあつこ『No.6 #8』

なんだかなぁ~。

NO.6〔ナンバーシックス〕#8 (YA!ENTERTAINMENT)
NO.6〔ナンバーシックス〕#8 (YA!ENTERTAINMENT) 影山 徹

おすすめ平均
stars崩壊の始まり
starsまだつづくのか...

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うえお久光『悪魔のミカタ2 インヴィジブルエア』

前作(シリーズ1作目)の『悪魔のミカタ 魔法カメラ』 は私には合わなかった。
しかし、シリーズとして非常に評判がいいし、扱っているネタ自体は魅力を感じることから、続編(シリーズ2作目)を読んでみた。

物語のベクトルは、私の期待していたものとは違い、極めてラノベ的だった。

雰囲気はミステリーだけど、内容的にはもう完全にミステリーではないね。
ミステリーの姿勢を放棄してる。このあたり、著者自身も意識しているようで、あとがきに書いている(あえて、これは「ミステリー」だと)。

それはさておき、やっぱりイマイチだったなあ。
人物が多すぎる。会話文がどのキャラのセリフかがわかりにくい。キャラクタの言動が意味不明(「戯言シリーズ」意識してる?)。ギャグがつまらない。いろんな意味で過激な内容。そして、主人公……。

3作目を読むかどうか、迷う。

悪魔のミカタ〈2〉インヴィジブルエア (電撃文庫)
悪魔のミカタ〈2〉インヴィジブルエア (電撃文庫)
おすすめ平均
stars見えないことの恐ろしさ
stars無題
starsまだまだまだまだまだまだまだまだ。
stars空気のように見えないもの。
stars中々。

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うえお久光『悪魔のミカタ 魔法カメラ』

第8回電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)、銀賞受賞作。

「知恵の実」という魔法のアイテム(この第1巻では「魔法カメラ」が登場。被写体を呪い殺すことができるカメラ)が登場する、SF&ファンタジー&ミステリー。

ドラえもん&デスノートなミステリーということで、メチャクチャ期待して読み始めたのだが、ダメだった。
エキセントリックな主人公にかなりの抵抗感がある。
人物のやりとり(会話など)は理解しづらい読みづらい(また、語り手が把握しづらい)。
人死にまくり、レイプや失踪などの重いネタを軽く扱うラノベ的感覚に違和感。
肝心なミステリー的な部分も今ひとつと(ミステリーではないとのことだが)。
後半は、読み進めるのが苦痛になってきた。

シリーズとして(すでに13巻まで刊行)、かなりの人気のある作品。
この第1巻は世間的にも評価が低いようだ。
この後からグンと面白くなるようではあるが、続きを読んでみたいとはなかなか思えないところだ。う~ん、どうしたものか……。

悪魔のミカタ―魔法カメラ (電撃文庫)
悪魔のミカタ―魔法カメラ (電撃文庫)
おすすめ平均
stars主人公がなんともかんとも……
stars軽く読めて面白い
starsミステリーの雰囲気を楽しもう♪
stars良作ですよ〜
starsユーモア溢れる一作

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高畑京一郎『クリス・クロス 混沌の魔王』

第1回電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)、金賞受賞作。
※受賞時タイトル『夢か現か幻か』

ストーリーは、岡嶋二人『クラインの壺』のようにバーチャルリアリティでRPGをプレイしているうちに、(システムに異変が起き?)仮想現実と現実との区別がつかなくなるというシンプルなもの。
小粒な作品ではあるが、さすが高畑京一郎の作品だけあって素直に面白いといえる。
ダンジョンRPGの描写部分はとてもよい。ただ、オチはちょっと弱いね。

クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫 (0152))
クリス・クロス―混沌の魔王 (電撃文庫 (0152))
おすすめ平均
starsつまらん
starsこれは名作です
stars『クラインの壺』の良コピー作品
stars第一回電撃小説大賞《金賞》受賞作。
starsすごい!

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冬樹忍『たま◇なま 生物は、何故死なない?』

第1回ノベルジャパン大賞、大賞受賞作。

これのどこが面白いんだろう? 私はダメだった。
会話文が読みづらいし、いろんな要素のごちゃ混ぜ感(中途半端な萌え、ギャグ)に辟易した。
ストーリーも陳腐。
主人公の家族が殺されてるという暗すぎる設定(しかも妹はレイプもされてるっぽいし)にも違和感あり。
なんだろ、「会話文読みづらい=哲学的でカッコいい」ということで評価されてるのかなあ?
あの会話文は、単に著者が独りよがりな執筆をしてるなあ、としか思えなかった。
選評には、ヒロインのキャラクター性に高い評価が下ったとのことだが、これも疑問だなあ。
著者がこの作品執筆の動機となった、哲学的思索はいいと思うけども。

たま◇なま ~生物は、何故死なない?~ (HJ文庫)
たま◇なま ~生物は、何故死なない?~ (HJ文庫)

おすすめ平均
stars最高です
starsやはりプロは眼の付け所が違う。
stars地の文が少なすぎる
starsつがいになれ
starsもえ

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小河正岳『お留守バンシー』

第12回電撃小説大賞、大賞受賞作。

「怪物くん」の現代版みたいな感じ。
シンプルな設定、構成で、特に目新しさはないのだけど、楽しく読むことができた。
(悪くはないけど、これで「大賞」?と思わないでもない)
なお、本作に登場するエロ要素は、「伝承」をモチーフにしているとのこと。

お留守バンシー (電撃文庫)
お留守バンシー (電撃文庫)
おすすめ平均
starsご主人様、不在です。
stars題名通り
stars大賞受賞とは関係なく
stars私的には☆4つ
stars大賞らしい作品☆

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壁井ユカコ『キーリ 死者たちは荒野に眠る』

第9回電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)、大賞受賞作。

全く面白くなかった。ビミョウに読みづらいし。
とにかくワンセンテンスが長すぎる。例えば、106ページの後ろから4行目

閑散としたメインストリートをしばらく歩いて通り沿いの安ホテルを見つけ、無愛想なフロント係が緩慢な動作でチェックインを受けつけ奥からキーを出してくるまで三十分近く待たされて、部屋に通されたときにはすっかり夜になっていた。」

といった感じ。この著者流の表現なのかもしれないが、一般的にはNGだよね?
よく1次選考を通過したなあ~と。最後まできちんと読む「下読みさん」に当たって運が良かったねと。
設定も普通だし、ストーリーにも魅力なし。
語彙、表現力などが他の作品と比べてよかったのかもしれない。
時間の無駄だった。メディアワークスの賞は女性有利なのかな?

ちなみに、シリーズ化された上、ドラマCDなども発売されているとのこと。

キーリ―死者たちは荒野に眠る (電撃文庫)
キーリ―死者たちは荒野に眠る (電撃文庫) 田上 俊介

おすすめ平均
starsお気に入り
stars心の成長ストーリー
starsシリーズ第1作(この本がシリーズの始まり)
stars大賞作品だけあります。
stars『、』をつけて書こう。

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紅玉いづき『ミミズクと夜の王』

第13回電撃小説大賞、大賞受賞作。

序盤のわかりにくさと、戦闘描写が描かれていない点が気になった。

悪くはないが、ストーリーがシンプル過ぎる。同賞に応募された作品として、異色の雰囲気をかもし出していたということで、受賞が決定したのだろう。ただ、そのことが「大賞」として適切であるかは疑問だ。

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
ミミズクと夜の王 (電撃文庫) 紅玉 いづき

おすすめ平均
stars感動した人の存在に落胆
stars可もなく不可もなく。
stars先入観
stars優しい気持ちで読んで欲しい
starsラノベを侮る勿れ〜。

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すえばしけん『スクランブル・ウィザード』

第2回ノベルジャパン大賞、大賞受賞作。

なかなかいいんじゃないかな。

本作独自の「魔法」に関する理論設定がしっかりしているのが良い。
読みやすくわかりやすい文章。シンプルながら、単純に楽しめるストーリーもマル。さりげなく続編(シリーズ化)への布石もうっているし。
残念なのは、主人公十郎と信乃のギクシャクした関係が、適当に処理されていたことぐらいかな。

続編も出ているので、近いうちに読んでみよう。

スクランブル・ウィザード (HJ文庫)
スクランブル・ウィザード (HJ文庫) かぼちゃ

おすすめ平均
stars大ヒットの予感
stars安心して読める作品
stars面白かったです

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桜こう『僕がなめたいのは、君っ!』

第2回小学館ライトノベル大賞、ガガガ賞受賞作。

花言葉のアイデアは良い。設定も悪くはない。
だけどねぇ~、という感じ。
定型的なキャラ、わざとらしいエロ誘導、特筆すべき点のないプロット。
う~む。

これもシリーズ化されてることにビックリ。
ガガガ文庫はこの程度のものなのか?
やっぱガガガ大賞は失敗じゃないかなあ。

僕がなめたいのは、君っ! (ガガガ文庫)
僕がなめたいのは、君っ! (ガガガ文庫) 西邑

おすすめ平均
stars設定が特徴的

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神楽坂淳『大正野球娘。』

漫画、ドラマCDのほか、テレビアニメ(2009年7月から放送開始)、ゲーム(秋)など、幅広いメディアで展開するシリーズの第1作。

感想。いたって普通。
いや、イマイチかな。
雰囲気とか文章はいいと思う。
ただ、キャラの書き分けがいまいち。キャラが定型的過ぎたり、個性が弱かったり、と何の工夫もない面白みもない。ストーリー自体も退屈なんだよなあ。
まったり、のんびり感がいいのかも知れないが、なんともビミョウ。
ただ、こういう作品は原作を離れて大化けするからなあ。
※本作は中途半端な場面で終わる。
※本シリーズはすでに3巻まで刊行されている。

大正野球娘。 (トクマ・ノベルズedge)
大正野球娘。 (トクマ・ノベルズedge) 小池定路

おすすめ平均
starsちゃんと時代考証を突き詰めて書いている点には好感が。婦女子が野球をやらんと立ち上がる!
stars設定や描写がしっかりしており、今後が期待できる作品
starsタイトルで敬遠するのは惜しい佳作

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↓最初からBlu-Rayで の展開も想定済み。

大正野球娘。 第1巻(初回限定生産) [Blu-ray]
大正野球娘。 第1巻(初回限定生産) [Blu-ray]
おすすめ平均
starsかわいい
stars女子もすなるという、これ
starsアニメは原作の角を削って一般向けにした印象。その代り「長所も消えて」特徴が薄くなった!

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あさのあつこ『No.6 #7』

前巻『No.6 #6』を読んでから1年半くらい経っているので、細かいことは忘れた状態で読んだ。

この7巻目も、見事なくらいいつも通りな感じだね。

でも、あと数冊で終わりそうにはなってきた。
というわけだが、本作の最大の謎である部分は、それほど面白そうなネタじゃないような気がしてきた(あるいはどこかで見たことのあるようなネタ)。軽く処理しそう。

それにしても、本文内にある写真はいったい何なんだろうね(WWW
どうでもいいが、この作品の講談社の担当編集者は女性っぽい気がする。

NO.6〔ナンバーシックス〕#7 (YA!ENTERTAINMENT)
NO.6〔ナンバーシックス〕#7 (YA!ENTERTAINMENT) 影山 徹

おすすめ平均
stars息切れか?
starsここまで待ったぜ!
stars変わらないでいる事は、とても難しい
starsたどり着いた先

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日日日『アンダカの怪造学』

第8回角川学園小説大賞、優秀賞受賞作。
最近、ラノベの賞を受賞した作品を読んでいるのだけど、その中でも本作は非常にレベルの高い作品だと思った。
著者は、高校在学中に、5つの小説賞を受賞した才人。
本当に才能ある人だと思う。
(今後が期待だな。直木、芥川賞作家とかになるかもよ)

残念なのは、著者のペンネームセンス。日日日であきらと読むそうですが、なんだかチンケなケータイ小説の作家名というか、ハンドル名というか、そんな印象を受けてしまう。
本名をもじったそうだけど、なんだかなあ~。

あと、これは出版社のせいでもあるんだけど、しょうもない誤字が結構ある。
「人工」が「人口」とか、「確率」が「確立」とか。勘弁してくれ。

アンダカの怪造学(1) ネームレス・フェニックス (角川スニーカー文庫)
アンダカの怪造学(1) ネームレス・フェニックス (角川スニーカー文庫) 日日日

おすすめ平均
stars続きが読みたくなる傑作
stars王道爆走!
stars友情・努力・勝利
starsこれぞ学園ファンタジー!
starsくるさだんちゅら

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アサウラ『黄色い花の紅』

第5回スーパーダッシュ小説新人賞、大賞受賞作。

驚くほどつまらないストーリー。プロットに何の工夫もない。本気でつまらん。
並べ立てられた拳銃のマニアックな知識、状況が掴みづらい戦闘描写。
前半と後半で語り手(主人公)を変えているが、効果ゼロ。序幕や幕間の敵の描写も意味なし。

凄く気になったのが、残酷な殺戮シーン(グロイ描写があるわけではない)とその思想背景。そして、14歳の少女が平気で人殺しをするということ。
このあたりいかがなものかと。

本作は、ヤクザの親分の娘(紅花)が、銃で戦う物語だ(『セーラー服と機関銃』との類似性)。
すぐに泣いてしまうような「弱い」少女が、復讐のため、そして自分の存在価値を探すために、人殺しの道を選択する。
戦争のような極限状態というわけでもない。逃げ道があるが、「逃げてはいけない」ということで、彼女は戦うことを決断する。
当然ながら、そのあたりの葛藤も描かれてはいるけれども、ちょっとどうかと。
そもそも、周囲の者が最初から少女に「復讐(殺すこと)が正しい」という価値観を与えて、銃の使い方を教えているし。
戦闘(人殺し)をしなくてはいけない理由、条件、必然性…… このあたりに、多くの人が納得できるだろうか?
14歳の少女によるガンアクション、成長物語をやりたかったんだとは思うが。

あと、もう一人の主役である女性が、無力化した敵をわざわざ殺害する(とどめを指す)シーンも辛いものがあった。
正義であるはずの主人公たちが、よくわからない大義のもとに殺害を繰り返すのだ。

単純に殺戮マシーンのような人物が人を殺しまくる、また殺人を(いわゆる)ゲーム的に行う様が描かれるというのなら、それはそれでかまわない。
エンタテイメントとして、読者は割り切って読むことができるからだ。
だけど、本作は、心理描写に力が入っている分、なかなか割り切って考えることができない。

セックスやドラッグに関する描写も多いのも残念。

途中で読むのを投げ出そうと思ったが、我慢して最後まで読んだ。
想像するに、この著者の筆力というか、文章力が他の作品よりは優れていたんだろうね。
だから大賞と。ポテンシャル優先という感じで。
う~ん、それでも、これはないと思うけどねえ。
(14歳の少女の語り部分には、違和感ありまくりだったが)

黄色い花の紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)
黄色い花の紅 (集英社スーパーダッシュ文庫) アサウラ

おすすめ平均
stars向き合うために欲する力
stars百合+ガン
starsスタンダードにガンアクション だけど無性に親しみのある作品でした
stars普通におもしろいガンアクション
stars漫画になりそうですね

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山形石雄 『戦う司書と恋する爆弾』

第4回スーパーダッシュ小説新人賞、大賞受賞作。
「戦う司書」シリーズの第1作でもある。
悪くはない。が、いかにもコンクール受賞作という感がある。

私の頭が悪いためか、単純に理解できない箇所が多数あった。
・P30~P31の神様や楽園時代などの説明がまったくわからない。
・『本』は人の魂が封印されたものという。
 それなら魂というか記憶の描写は1人称、あるいはそれに準する表現にすべきでは?
 何故、3人称で描き、単なる過去シーンのようにしているのか?映画(映像)的な表現をしたかったのか?
・P157~P172は、テロリストから回収した『本』の欠片は2冊分にあたる内容なのか?
・P172の「元々『本』の欠片は3冊あった」というのは、テロリストが所持していたのが3つという意味か?
・ハミュッツが、コリオ殺害をやめた心変わりが、まったく理解できない。
・シロンがコリオに惚れるというのもどうかと?ロマンチックではあるけど、コリオには魅力を感じる要素がない。

「予言」というエッセンスを持ち込むと、偶然性を排除する効果がある。
その結果、なんでもかんでも必然的に起こるべくして起こったなんて話になる。

そもそも「予言」ができたら、すべての結末がわかっているわけで……。

なんだなあ~。漫画化されたものを読んだほうがよかったかな。ネットの感想を見ると、マンセーばかりだけど、私的にはハズレでした。設定だけが◎という感じ。
ちなみに、アニメ化が決定したようだ。

戦う司書と恋する爆弾 (集英社スーパーダッシュ文庫)
戦う司書と恋する爆弾 (集英社スーパーダッシュ文庫) 山形 石雄

おすすめ平均
stars構成力と可能性に拍手!
stars何かが足りない
stars是非多くの人に読んでほしい一冊
starsまずは読もう!
starsあなたの過去に恋してる

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戦う司書と恋する爆弾 1 (ヤングジャンプコミックス)
戦う司書と恋する爆弾 1 (ヤングジャンプコミックス) 山形 石雄

おすすめ平均
starsあえて厳しい評価を

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神崎紫電 『マージナル』

第1回小学館ライトノベル大賞、大賞受賞作。

突っ込みどころ満載だけど……。
まあ、どんでん返しとか入れるなどの工夫もしていてよろしいんじゃないでしょうか(W
それにしても、この作品がシリーズ化されてることにビックリ。
ガガガ文庫はこの程度のものなのか?

変な誤植(DTPミス)があったのは残念ですな。
※P50の、最後から2行目。

マージナル (ガガガ文庫)
マージナル (ガガガ文庫) 神崎 紫電

おすすめ平均
starsうーん。。。(軽くネタバレ)
stars主人公オモレ
starsラブコメの薄皮一枚隔てたところでは猟奇。
starsこれはちょっと。
stars気になるところはあるけど概ね良い

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藤本圭 『黒猫の愛読書1 隠された闇の系譜』

第12回スニーカー大賞、優秀賞受賞作。
本の声を聞くことのできる少女が主人公が、ある魔道書をめぐる陰謀に巻き込まれる。SFアクション作品だ。

いきなりの急展開やギャグな部分に若干な違和感はあるけど、非常にレベルの高い作品だと思う。
十分賞に値する作品。
本の声(気持ち)が聞こえるという設定も面白いし、謎が『嵐が丘』と『N断章』の2重構造にしているのもよい。

ただ、本の声が聞こえるという設定が、最終的にはあまり生かされてなかったのが残念。本作はシリーズ化されているので、これについては以降の作品で意味を持たせるのだろう。

あと、こまちが『嵐が丘・下』を入手してからの行動、また蒼馬が4年近くも待機していたのが謎(コンジャクションを待っていた?)。「何故今?」感がある。ちょっと偶然も多いかも。

黒猫の愛読書 I -THE BLACK CAT’S CODEX- 隠された闇の系譜 (角川スニーカー文庫)
黒猫の愛読書 I  -THE BLACK CAT’S CODEX-  隠された闇の系譜 (角川スニーカー文庫) 藤本 圭

おすすめ平均
stars女性視点でのラノベ
stars本が持つ影響力の大きさ
stars魔導書ファンタジー、第1巻です!

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峰守ひろかず『ほうかご百物語』

第14回電撃小説大賞、大賞受賞作。

良くも悪くも普通というか、無難というか。
商業出版物として十分なクオリティだとは思う。しかし、ストーリーやアイデアに新しさはなく、いまいち光るものを感じられない。

どうでもいいが、やはり「学園ドタバタSF」というジャンルは、どうしても「ハルヒ」の二番煎じに感じてしまうね。

ほうかご百物語 (電撃文庫)
ほうかご百物語 (電撃文庫) 京極 しん

おすすめ平均
starsほんわか風味
starsこの程度だったっけ?
starsちょっと、これはない。
stars1回は読める、2回目は・・・
starsライトイラストノベル

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イラストはいい感じですな。

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霧舎巧『十月は二人三脚の消去法推理』

私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの第7作。

私がバカなのか、さっぱり内容が理解できなかった。

・メールの謎(誰が誰に送ったのか?何故、保はメールに気づいたのか?など)
・ライオンの着ぐるみのトリックすべて
・放火トリック(綱引きのロープと整列用のロープでは太さが違うだろ)
・何故琴葉を指定して拉致したのか?
・何故ユニコ先生を拉致したのか(しかも一人だけ別の場所)
・何故犯人は、このような手のこんだ犯罪をしたのか?(これを言ったらおしまいか)

他にも謎が謎のままで終わったものも多い。消去法で考えていくあたりはいいんだけど。
前作で曖昧だった『私立霧舎学園ミステリ白書』の執筆者の正体について、継続して調査が行われている点は評価できる。

本シリーズで、現状で刊行されているものはここまで。
とりあえず読むと決めたので、7作とも読み終えたが、どれもビミョウだった。
アイデアとか、本自体の仕掛けはどれもいいんだけどね。
ネタの詰め込み過ぎ。読者に伝わりにくいんだよなあ、いろいろと。
ライト層がターゲットなら、もっと丁寧に説明すべき箇所があると思う。
内容的に本格寄り過ぎる気がする。

また、ライトな雰囲気の割りに殺人の動機とか凶行っぷりが強烈。これは、「コナン」的なものとして目をつぶることもできるが。それに、それほどそのあたりの描写にページを裂いているわけではないしね(動機とかはどうでもいい的)。

うまく表現できないが、全体がアンバランスな感じがする。
ある意味反面教師だな、これは。「ラノベ+本格ミステリ」の失敗例というか。

十月は二人三脚の消去法推理 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
十月は二人三脚の消去法推理 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス) 霧舎 巧

おすすめ平均
stars犯人の心理や視点が分かりづらい
stars運動会
stars刊行ペースがあがれば……
stars薄いのに詰め込みすぎ
stars今回のテーマは"消去法"

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霧舎巧『九月は謎×謎修学旅行で暗号解読』

い私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの第6作。

本作も、巻頭にプリクラのシールを付けるといった凝った造り。なかなか面白い。
※といっても、私は実物を見ていない。図書館本を読んだわけだが、シールの部分が切り取られていた。これは図書館が敢えて切りとったのか、どこかのバカによる犯行なのかは不明。

このシリーズの感想は、不満ばかり書いているが、本作も同じ。
シリーズ最長の300ページ超えなのだが、それは京都をめぐるオリエンテーションツアーのような描写でページが増えているだけだ。このプリクラシール探しの場面は、よく考えられたパズルだと思う。作成は大変だっただろう。
だけど、ストーリー的にあまり意味がない。
(ネタバレだが)あのシーンの目的は、単にアリバイ作成のためという理由だ。
なんだ、それ!という感じ。また、平行して進められる霧舎学園内でのプリクラシール探しの理由もなんだかなあ~という感じ。
わざわざ、そこまでするか?と思わざるをえない。

ラストのプリクラの指紋の提示、宝探しの謎解きもたいして面白くない。

いずれ明らかになるだろうが、劇中の「私立霧舎学園ミステリ白書」の執筆者の正体がはっきりしないと、どうにも読後感が悪くなる。
※本作については『倉崎財閥の秘宝』に、事実と異なる記述があるのが謎。これは、犯人によるミスリードと解釈すればよいか?

設定などを面白くするのはいいが、その理由付けが弱すぎ。いろんなサービス満点なのはいいんだけどねえ。厳しいなあ。

九月は謎×謎修学旅行で暗号解読 (講談社ノベルス)
九月は謎×謎修学旅行で暗号解読 (講談社ノベルス) 霧舎 巧

おすすめ平均
starsマニア垂涎のミステリ
stars京都観光
stars謎解きオリエンテーリング
stars凝った将棋の暗号に好印象
starsどうかなぁ・・・

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霧舎巧『八月は一夜限りの心霊探偵』

私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの第5作。

巻頭に、コミック雑誌のグラビアを模したカラーページを入れるなど、なかなか凝っている。
空間的な誤認(叙述トリック)はなかなか面白いと思う。
だけど、事件の状況(設定)を複雑化させたある人物の行動(駆け落ちに関する下り)はかなり無理がある。説得力に欠ける。
あと、犯人のアリバイ工作も、なんだかぼやけている。

短い小説だが、いろんなアイデアが入っている。そのアイデアが、作品の中でいまいち活きていないように感じた。もったいない。

八月は一夜限りの心霊探偵―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
八月は一夜限りの心霊探偵―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス) 霧舎 巧

おすすめ平均
stars巻頭イラストまで利用するのはすごいと思うが……
starsきもだめし
stars楽しめる小説

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霧舎巧『七月は織姫と彦星の交換殺人』

私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの第4作。

このシリーズ、謎がすべて解けても、釈然としないものが残るなあ。

(ネタバレあり)
「短冊」のトリックというかネタは、あまり面白くなかった。
そこから導き出される結論をひっくり返すのは見事というかなんというか。
犯人が大掛かりなことをした理由として、「琴葉らを探偵役にし偽りの真相にいたらせるため」みたいな説明があるけど……。犯人、琴葉らを評価しすぎだろ。そこまで、裏の裏なんて読めませんよ

七月は織姫と彦星の交換殺人―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
七月は織姫と彦星の交換殺人―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス) 霧舎 巧

おすすめ平均
starsラブコメミステリという路線はどこへ?
stars丁寧な処理
stars季節はずれの夏がくる。

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霧舎巧『六月はイニシャルトークDE連続誘拐』

私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの第3作。

『カレイドスコープ島 《あかずの扉》研究会竹取島へ』 の人物、舞台が登場する。


(ネタバレあり)
瑣末なことかも知れないけど、
・(犯人が)製本までして本を用意した点。
・準強制わいせつの手口が幻斎そのものである点。
が気になった。

特に後者。『カレイドスコープ島 《あかずの扉》研究会竹取島へ』 の細かい部分は記憶にないが、本作と同様の人物入れ替わりがあったということか?そんなことないよね?
いくらコルセットをつけて演技をしていたといっても、『カレイドスコープ島 《あかずの扉》研究会竹取島へ』 を読んだ人なら、あの老人は幻斎そのものと思ってしまうわけだが。

あと、犯人の動機(目的)にたいして、どうしてここまでするの?的な感もある。
まあ、ミステリーとして、十分に楽しめるけどね。

六月はイニシャルトークDE連続誘拐―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
六月はイニシャルトークDE連続誘拐―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス) 霧舎 巧

おすすめ平均
stars推理ものとしてはよいと思うのだが……
stars誘拐もの
stars遊びの詰まった本・・・

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霧舎巧『五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し』

私立霧舎学園ミステリ白書シリーズの第2作。

最後にひっくり返すあたりはよい。
ただ、本作のタイトルには「アリバイ崩し」という言葉が入っている。
しかし、真犯人の行動が曖昧な状態で、真犯人の指摘が行われる。
これで、本作のテーマ(書名)が、アリバイ崩しなんていえるのだろうか?
あとがきで、このあたりの言い訳めいたことが書いてあるが、真犯人の行動の描写にもフォーカスを置いてほしかった。
どうも、後味が悪い。

琴葉のメールを、棚彦がウイルスメールと間違えるシーンは面白かった。
ところで、八重ちゃんって、なんでイギリスに留学してるの?

五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス) 霧舎 巧

おすすめ平均
starsラブコメ小説としては成長している。まだまだだが。
starsアリバイって
stars四月→五月

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吉野匠『レイン 雨の日に生まれた戦士』

アルファポリスから生まれた剣と魔法のファンタジー。

主人公レインのセリフ運びや地の文に、現代的な砕けた(ギャグありの)表現が使用されている。私は少し違和感を感じた。

それから、レインは大陸の北にある村出身なのに、なぜ(流れ着いた先の)国のために他国と戦うのか?傭兵的性分があるということか?そのあたりがよくわからない。

レイン ―雨の日に生まれた戦士
レイン ―雨の日に生まれた戦士 吉野 匠

おすすめ平均
starsやはり面白い
stars深く考えずにサクサク読むならまあ……
starsこれはひどい
stars仕方が無いのかもしれないが
starsがっかり感が否めない

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※続刊も出ているよう。また文庫化もされている。

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山科千晶『エンジェル・ウィスパー』

序盤は、ありがちな設定、ありがちな内容だなあと思っていた。
しかし、中盤からはいろんな要素が混ざり合い、どのように物語が展開するのか予測できなくなる。
ということで、期待してさらに読み進めたのだが、後半でガッカリ。
敵の考え・行動が「RPGのラスボスが世界を無に帰す」的で意味不明。何をやりたいのかわからない。
偶然の要素も多いし、ネタの一つがモロに「ひぐらし」なのも気になった。
文章はしっかりした作家だと思うけど、内容は×。壮大なる駄作だと感じた。
作者あとがきに「費やした時間に見合った内容であればと心配です」とあるが、残念ながら作者の心配したとおりとなった。。
あと、非常に誤字が多い。いわゆる変換ミス。メディアワークスがまともに校正をしていないことがよくわかりました。

ところで、山科千晶という人は東京都の職員だったとのこと。私の知り合いの都庁勤務の者は毎日激務、深夜帰宅でクタクタ状態なのだが、投稿小説を書く時間が取れる部署もあるということなんだな。何かを犠牲にして、時間を捻出したのかも知れないが。

エンジェル・ウィスパー
エンジェル・ウィスパー 山科 千晶

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高里椎奈『銀の檻を溶かして』

第11回メフィスト賞受賞作。
探偵が「妖怪」という設定だけで十分に面白い。本作に始まる「薬屋探偵妖綺談」シリーズは、すでに10作以上刊行されており、期待ができる。

というわけなのだが、私的には本作は地雷であった。
文章がこなれていない。キャラのやり取りや情景描写がわかりづらい。会話の主体もわかりにくかった。
また、ストーリー自体が面白くない。謎解きは、妖怪の行動と人間の行動の2つに原因を求めるなどの工夫もされている。しかし、謎を解決するに至る過程があまりにも不自然。謎自体が魅力に欠けるのも問題。

ページを繰る速度が上がらず、読了まで4日もかかってしまった。

銀の檻を溶かして―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)
銀の檻を溶かして―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫) 高里 椎奈

おすすめ平均
stars謎めいた何か
starsワカラナイ
stars第一部完結まで読んでからの感想なのですが
starsティーンズ小説から背伸びしたい人向け
starsノベルズと文庫版では

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