本作は、日本が東と西に分断され、トンデモな事態になった未来世界を舞台としている。
設定は面白いと思う。階級制度を導入し、四国を奴隷エリアにした、なんてあたりは良い。
四国の人には申し訳ないが、私もかつてそんな妄想をしたことがある(W
※ツッコミところはいろいろあるけど、この作品はこういうものだと目をつぶろうよ、みなさん!
ストーリーも前半部分はよいと思う(西に潜りこむあたりまで)。
ただそれ以降は、いつもの山田作品の型通りで……。
という感じ。つまらんことはないが、まああまり褒める人はいないだろうね。
やたらと展開が早いのも気になった。
にしても、山田先生は、もう文芸社から本を出すのはやめたほうがいいかも知れない。
山田作品には、誤植や誤用などが多いことは有名な話だが、それは文芸社がまともに校正をしていないせいではないか?
本作では、以下3箇所が気になった。
●P287 8行目
『……その先の合流地点から二台のパトカーが現れ、博文は一気に抜き去った。現在四台のパトカーに追われているが、その直後前方に赤いパトランプが見えた。』
→さっぱりわかりません(W
●P306 6行目
『……全長五メートルほどの高さの……』
→高さを表現するときでも、「全長」でOK?
●P321 9行目
『……生まれてきたときからどちらかといえば博文似だったが、どんどん博文の顔に近づいている……』
→なんか違和感ある。
関東と関西の戦争を描いた作品といえば、筒井康隆の『東海道戦争』が有名である。