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最近読んだもので、超おすすめ(万人向け)

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東野圭吾『新参者(しんざんもの)』

小説現代に、長期間に渡って連載されたものを単行本化したもの。
本作を読み始めた読者は、序盤から中盤まで、短編連作集のような印象を受けるだろう。
しかし、それぞれの編(章)は、すべて共通した事件を扱い、ゆっくりと事件の核心に迫るようになっている。
これは、長編作品としては当たり前のことだが、①長期に渡る連載、②短編としても読める配慮、ということを考えると、その技量レベルの高さがわかる。

本作の登場人物は、東野作品でおなじみの「加賀」だ。
だから「加賀シリーズ」の1作といえる。しかし、過去のシリーズを読んでいる必要はない。
単に、探偵役(刑事)として、加賀が登場するだけだ。
これは、宮部みゆきも活用している「ファンと新規読者両者にとって配慮ある手法」だ。
(しかし、この手法は、探偵役(加賀)の個性が欠けてしまうという欠点もある)

各編(章)、そして全体のトリックなどは、まあ、それなりにという出来。
序盤は、どちらかというと「日常系ミステリ」っぽいネタが多く、それが「人情味」に転化している。
印象的なのは、6章の最後(P220)の
「……刑事の仕事はそれだけじゃない。事件によって傷つけられた人がいるのなら、その人だって被害者だ。そういう被害者を救う手立てを探し出すのも刑事の役目です
という加賀のセリフ。本作を象徴するセリフだろう。

作品全体としては、それほど高く評価されることはないだろう。
しかし、安定した面白さというか、誰でも安心して読める「東野ブランド」の力を見せつけられた一作であった。舞台となる人形町~水天宮界隈に行ったことがある人なら、より楽しめるだろう。

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