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島田荘司、小島正樹『天に還る舟』

島田荘司と小島正樹による共作。2005年7月刊行。
島田先生の作品は8割り方読破したが、つまらないと思ったことは一度もなかった。
しかし残念ながら、本作のエンタメ小説としては最悪。心からつまらないと思った。
途中で読むのをやめようと思ったほど。一応読了はしたが、後半はかなり荒っぽい読み方をした。

以下、ネタバレ込みでつまらないと思った点を記す。
●前半部分、「死体発見→ちょっとした捜査」の繰り返しだけ(しかも4回)。死体が「幻想的な謎」に包まれてる点は、いかにも島荘らしく、多少の牽引力はある。しかし、同じことが4回も繰り返され、その途中ドラマ(葛藤、対立、危機)などが一切ない。あまりにも淡々としており、小説としてはいかがなものかと思う。小島正樹の次作『十三回忌』も同じだ。
●トリックが、「ロープ」「糸」「氷」って、もういい加減にしてくれ。橋げたがH型だとかいうあたりの説明はよくわからんし。
●全体の構成がワンパターン。「死体発見→捜査」×4回 → 創作民話 → 推理 → 謎解き → 動機の手記
●主人公の刑事に対して、登場人物(警察を含む)が親切すぎる。貫井徳郎の『後悔と真実の色』 を読んだあとだけに、かなりの違和感を感じた。
●「冤罪」、「南京大虐殺」ですか。そうですか~、ハア~。とはいえ、日本兵の蛮行絡み描写が、本作中では一番面白かった。この部分だけを膨らまして1冊にした方が、小説としては良いものとなると思う。
●不可解な死体をなぞらえるために創られた「創作民話」もねえ。わざわざ4つも作らなくてもいいよ。
●探偵は2人もいらない。海老原はまったく不要。これは、(小島正樹による)同人モノで出ているキャラか?
●警察の捜査が杜撰。特に遺体に対する科学捜査が適当すぎる。

島田荘司作品を読み過ぎてしまったためなのだろうか?
もしかしたら、初めての島田荘司作品が本作なら楽しめたのかも知れない。
とにかく時代遅れ(時代に合わない)というか、島荘はもう終わったな、と思わせる一作であった。
※島荘の公式サイト『WS刊 島田荘司』(ユーザビリティ最悪なサイト)にある書簡集を見る限り、ベースは小島正樹が作ったようだな。

天に還る舟 (SSKノベルズ)
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おすすめ平均
stars中村刑事ふたたび
starsこれからもっともっと伸びるであろう期待
stars青臭いミステリー。。。みたいな
starsまぎれの無い島田ワールド!
starsそれなりに楽しめますが・・・

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