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最近読んだもので、超おすすめ(万人向け)

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折原一『失踪者』

他の折原一作品と同様に、大きな仕掛け(叙述トリック)が施されていると見て、かなり慎重に読み進めた。
「父」「息子」「ユダ」「ユダの息子」などといった記号が、誰を指す言葉なのか?読者は、折原一の挑戦に、騙されるものか!と思いながら、読むこととなる。
それでも、第一部の最後に、読み方が「ズレ」ていたこと、つまり折原一の仕掛けたに陥っていたことを知る(これは読み手にもよるが)。
第二部からクライマックスにかけ、めまぐるしく視点が変わり、また時系列がバラバラであることから、文庫版解説にあるように読み手は足場を失う。
このあたりは、まさしく「折原マジック」というものなのだろう。
ただ、本作については、ちょっとやり過ぎでは?と思わないでもない。また、文庫版P78の記述はいくら神の視点であっても、アンフェアといえるのではないか?

とはいえ、非常に面白い作品であることは間違いない。
仕掛けへの関心がなくとも、単純に読み物として面白い。このリーダビリティはさすがである。
視点、時間をバラバラにしながらも、情報の出し方の見事さ、精緻に計算された構成は、凄いとしかいいようがない。

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