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折原一『逃亡者』

福田和子をモチーフにした作品。
本編の大部分が、(逃亡者である)智恵子の逃亡の記録だ。つまらなくはないけど、ドラマ性がないので「記録」という印象が強い。このあたり、やや残念。
終盤、叙述トリックによる大どんでん返しがある。予想していたことではあるが(読者は5章あたりから違和感を感じることになる)、かなりびっくりする。
ただ、そのどんでん返しにより、なんだか作品がチープになってしまった印象があるし、疑問点がいくつか出てきた。

以下、ネタバレ込みで列記する(疑問点、不満点)。
●智恵子が逃亡者となるに至る理由が弱い(最初から時効のことを考えているのも不自然)。
拘置所などでひどい仕打ちを受けたとか、娑婆でやらねばならないことがあるとか、根っからの極悪人であるとかの理由が必要。
1回警察に捕まってからの逃亡であるので、余計にそう感じた。
●林田亮子、友竹洋司は、なぜ戸村由佳に捕まったのか?
●なぜ戸村由佳は、通り魔をしていたのか?
●通り魔の現場に、友竹洋司が遺留品をおいたとのことだが、どうして警察より先回りできるの?
●なぜ戸村由佳は、友竹洋司を殺害したのか?
●戸村由佳は、最後に何をやろうとしていたのか?(安岡を呼び出してどうするつもり?、洋司を殺してから何フラフラしてるの?)
●免許証を落としすぎ。
●P379「虚像が語りかけてくる」という表現は、アンフェアでは?
P378の「ある理由で……車で行くことが可能になり」はビミョウなところ。

ところで、本作の刊行は2009年だが、劇中に2010年に話題になった年金詐欺の話が出てくる。
折原さんの時代を先取りする能力、感覚は凄いね。

逃亡者
逃亡者 折原 一

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