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最近読んだもので、超おすすめ(万人向け)

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七河迦南『アルバトロスは羽ばたかない』

「七つの海を照らす星」の続編らしいですね。
知らずに読んだ。大きなミス。

さて、本作は、基本的に「日常系&青春ミステリー」。
養護施設で生活する少女たちの心情が丁寧に描かれている。が、ややくどい。リストカットだの援交だの自殺だの、中二病的な内容にもうんざり。
主役の一人「北沢春菜」の造型があまりにも定型的なのも×(いつも元気で前向きで、余計なことについしゃしゃりでてしまう。だけど過去に少し辛いことあり。彼氏なし)。
(最終章に至るまでの)各編もそれほど面白くはない。新しさもオリジナリティもない。縦読みって、『告白』かよって感じで。
そして、本作のコアとなる「屋上からの転落事件」に関する描写もよろしくない。本作では、心情描写に加え、風景(地理的)描写の類も多い。転落事件の考察には、位置関係の説明が多数入るが、さっぱりわからない。作者自身はわかっていても、読者には伝わないよ。で、その密室というかアリバイの考察だが、穴だらけというか、四方八方開放的過ぎで、面白くない。
※P6「キャンパス」とあるけど、高校の敷地のことをキャンパスなんて言わないでしょ(W

読んでいて全体的にだるく、いまいちだな~と思っていたのだが、最終章でびっくらこいた!
まさかのどんでん返し(叙述トリック)。まんまとやられた。
(もうちょっと各編を密接に結びつけてたら、より良かったと思うが)
こんな仕掛けが用意されているとは思わなかったので本当にびっくりした。
パラパラと見返して、なるほどな~と思いつつ、いまこの記事を書いている。

本作は比較的高い評価がされている(2011年度版のこのミスで9位)。
これは、全体のテイストと、この大きな仕掛けに対してだろう。
ただ、「青春モノ」「日常系ミステリー」というのは、総じて上方補正される傾向があるので注意が必要だ。
私には、いまいち合わないな~と思った。たまに一文がやたらと長いものがあり、読みづらかったのも×。

ところで、東京創元社でこの手のミステリーを担当している編集者は同じ人物なのかな? 

アルバトロスは羽ばたかない
アルバトロスは羽ばたかない 七河 迦南

東京創元社  2010-07-27
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