無料ブログはココログ

更新

  • 更新
    with Ajax Amazon

最近読んで、かなりおもしろかった本(人を選ぶ)

ブログランキングへ

  • にほんブログ村 本ブログへ

    ※このブログはリンクフリーです。
    ※目的の記事が表示されない場合は、カテゴリ(下の方)の著者別リンクを使うといいかも。

最近読んだもので、超おすすめ(万人向け)

« 乾くるみ『スリープ』 | トップページ | Amazonで3DSが予約再開してましたね »

島田荘司『写楽 閉じた国の幻』

ハードカバー670ページ、構想20年という島田御大の大作。
このミス2010年度版で2位になるなど、高く評価されている作品。

感想。
大傑作になりそこねた大作といった感じかな。
作中に出てくる資料に関する記述がすべて事実に基づいているのならば、(写楽の正体に関する)新説の提示である。凄い話だ。小説としての面白さも十分にあった。

ただ、いくつか残念なことが……。
本作では、珍しく「後書き」が掲載されており、それがなかなか面白い。
その後書きで述べられているけど、謎を残したまま終わっちゃったのよね……。
それに、なんで現代編の主人公・佐藤のキャラとその環境の設定が……。
佐藤の周辺の出来事と、写楽の考察にあまりにも落差があり、とても違和感があった。
そもそも実際に起こった「六本木ヒルズ回転ドア事故」を素材にしたのも、島荘としては珍しい。これは、一応意味はあるけど、なんだかな~と。

あと、「江戸編」がいまいちだったんだよなあ。
「江戸編3」はさすが、これぞ島荘節という出来だったが、「江戸編1」と「江戸編2」はダメ。
島荘は、本作の「江戸編」のような、サイドストーリーを書くのが非常に上手いと思う。
はっきり言って、「無駄」な部分ともいえるのだが、作品によっては本編より面白いため、無駄が無駄でなくなる。
ただ、本作の「江戸編」は、あまり面白くなかった。古語&固有名詞が多いので、読みづらいだけ。内容も推理の考察をなぞってるだけだし。
「江戸編3」だけは、写楽の謎の本質に迫った内容だったし、読み物として面白かったが。

続編も出る可能性があるとのことで、「現代編」で多く残された謎の答え、専門家からの意見に対してどう反論するかは楽しみではある。
あと、一つ。写楽の作品の写真は、誌面に掲載してほしかったなあと、思う。
※主な謎……片桐教授の正体、大阪で見つかった肉筆画、ヘンミーが死んだ時に破った紙とは?(このあたりの北斎の行動も謎)。

写楽 閉じた国の幻 写楽 閉じた国の幻
島田 荘司

新潮社  2010-06
売り上げランキング : 55332

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

« 乾くるみ『スリープ』 | トップページ | Amazonで3DSが予約再開してましたね »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

(さ行)島田荘司」カテゴリの記事

(2011年読了)ミステリー」カテゴリの記事

(2011年読了)一般小説」カテゴリの記事

カテゴリー