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最近読んで、かなりおもしろかった本(人を選ぶ)

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最近読んだもので、超おすすめ(万人向け)

(2011年読了)一般小説

五十嵐貴久『サウンド・オブ・サイレンス』

聴覚障害を持つ女の子たちが、ダンスを通じて成長する様を描いた青春もの。
五十嵐貴久さんの作品なので、安心して読める。
が、本作は、ストーリーが弱すぎる。
トラブルと、それを乗り越える様子が物足りない。夏子の学校関連の話(クラス内のいじめ絡み)はもう少し描いてほしかった。

サウンド・オブ・サイレンス サウンド・オブ・サイレンス
五十嵐 貴久

文藝春秋  2011-10
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恒川光太郎『竜が最後に帰る場所』

やっぱいいね。この人の小説は無条件で好きだわ。
(失礼ながら)顔に似合わず、繊細で透明感のある物語はどれも素敵です。

竜が最後に帰る場所 竜が最後に帰る場所
恒川 光太郎

講談社  2010-09-17
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アゴタ・クリストフ『悪童日記』

いまいち双子であることの意義が見いだせないのだが……。
双子の描写では、常に「僕らは」という表現が使われている。だから、読者には、双子がまるで一心同体のような印象を受ける。そういった効果はあるが、いまいち狙いが掴めない。

悪童日記 (ハヤカワepi文庫) 悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
アゴタ クリストフ Agota Kristof

早川書房  2001-05
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朱川湊人『オルゴォル』

この人の作品はどれも安定感があると。安心して読める。
ただ、本作は読者対象として子供を設定しているのか、家族だとか、原爆だとか、戦争だとか、やや説教臭い感あり。
夏休みの読書感想文の課題に取り上げるには、もってこいの作品じゃないでしょうか(W
もう間に合わねえか(W

そういや、小中学校の平和教育だとかで、原爆映画を見せられまくったなぁ。私には、まったく効果がなかったですが(W

オルゴォル オルゴォル
朱川 湊人

講談社  2010-10-08
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森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

いささか過大評価を受けている作品だね。
正直あまり面白くはなかった。
文学をやりたいのか、ファンタジーをやりたいのか?
文学やりたいけど、大衆文学っぽくしたつもりなのか?
ファンタジー要素がないほうがいいと思うんだけど。あと、人物出しすぎだね。
とはいえ、前述のように高く評価され、売上も良かった作品だ。
レトロチックな雰囲気と文体、そして装丁のイラストの効果によるものが大きいものと思われる。
なんとアニメ化もされるとのこと。「つまらない」なんて言うと怒られるかも(W

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫) 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
森見 登美彦

角川グループパブリッシング  2008-12-25
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夜は短し歩けよ乙女 夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦

角川書店  2006-11-29
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我孫子武丸『さよならのためだけに』

SF的な設定の恋愛モノという認識で読み始めた。途中までは、一昔前のテレビドラマにあるような、定型的な展開でいまひとつ感あり。ただ、途中からは、「優生思想」な話やバトル(チェイス)シーンが出てくるなど、やや意外性のある展開となり、そこそこ楽しめた。
深尋が乾先輩に乗り換えるシーンは、きちんと描いてほしかった。

さよならのためだけに さよならのためだけに
我孫子 武丸

徳間書店  2010-03-18
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水野敬也『夢をかなえるゾウ』

ご存知の通り、大ベストセラーとなった作品。
確かに、この本はよく出来ている。
既存の自己啓発書やビジネス書のエッセンスをいい具合に抽出し、小説という形で綺麗に落とし込んでいる。
作品自体の面白さも大きな評価に値するが、飛鳥新社の編集もいい仕事をしている(この企画自体を通したこと。下手うまなイラストを使ったことなど)。本当に素晴らしいと思う。教訓的なことには賛否はあるだろうがね。
あえて苦言をいうならば、ガネーシャの「(つまらないという設定の)ギャグ」が本当につまらない点。せめて、一部の人には受けるようなギャグにしてもらいたかった。

ちなみに、巻末の参考文献リストで、『「ビジネスを変えた7人の知恵者」(日系ビジネス)』って書いてあるけど、「日経」でなくて「日系」なの?

夢をかなえるゾウ 文庫版 夢をかなえるゾウ 文庫版
水野敬也

飛鳥新社  2011-05-20
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ドラマ化されたとのことだが、きっとひどいドラマだったんだろね(W

道尾秀介『月の恋人~Moon Lovers~』

まさかの恋愛小説。
なんだか一昔前のフジテレビのドラマのような内容(弥生=深津絵里主演とかで)。

まあ、道尾作品だけあって、それなりに楽しめる。ただ、プロットに何の工夫もないし、終盤の肝心な部分を描いてない(省略している)のは、どうかと。

というわけだが、あとがきを読んで、フジテレビから声をかけられて、ドラマ向けに書き下ろしたとあった。全然知らなかったが、去年キムタク主演でドラマ放送されてたのね。ドラマでは小説での主役の一人・弥生をカットしたというのには驚き。

月の恋人―Moon Lovers 月の恋人―Moon Lovers
道尾 秀介

新潮社  2010-05
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月の恋人~Moon Lovers~ 豪華版DVD-BOX (完全初回生産限定版) 月の恋人~Moon Lovers~ 豪華版DVD-BOX (完全初回生産限定版)

エイベックス・エンタテインメント  2011-04-27
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道尾秀介『月と蟹』

さすが直木賞作家。安心のクオリティ。
本作はミステリーではないが、結構いい感じ。
ミステリーを中心に執筆してきた作家がミステリー以外のものを書くと、てんでダメということが多いが、道尾さんはそうではなかった。
安心して読める作家っていいね。

月と蟹 月と蟹
道尾 秀介

文藝春秋  2010-09-14
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じいさんによると「女は、女の子の時から女」だそうです。

梓崎優『叫びと祈り』

2011年このミス3位の本。

トリックというか、推理小説的なアイデア自体は悪くない(良くもないが。ある種の叙述ばかり)。
問題は、文章。
読みにくいし、まったく頭に入ってこない。
比喩や修辞など、一生懸命文章に装飾が施されているが、文のテンポが悪くイメージもしづらい。
情景描写などは、さっぱりわかりません。
ロジックというよりも、パッションで書かれた文章(実際は、いろいろ試行錯誤しているのだろうが)。
やたらと評価が高いようだが、この読みづらい文章が逆に繊細で素敵とか、カッコいいなんて勘違いしたり、扱われているテーマ性(海外の風物、異国情緒、旅情)に引きずられているだけではないだろうか?
読み進めるのが非常に苦痛であったため、途中から流し読みした。
ネットの感想などを見ると、文章が綺麗なぞとベタ褒めしている人がいる。理解不能(W
いつも書いているが、Amazonなどの評価はアテにならないので、十分注意してもらいたい。
(しかも、東京創元社の本だしね)

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア) 叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
梓崎 優

東京創元社  2010-02-24
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